花火の日

イメージ_花火

「花火の日」は733(亨保18)年のこの日、隅田川で水神祭りの川開きが行われ、慰霊を兼ねた花火が打ち上げられたことが由来です。

この川開きという行事は徳川家の第8代の将軍であった徳川吉宗によって初めて行われました。

水神祭りの川開きを行うことによって、前年の飢饉やコレラの大流行によって大量に発生してしまった死者の霊を慰めて、悪霊を払おうと考えていたとされています。

花火の歴史

花火の元になる火薬は、約2,000年前に中国で発明されました。

火薬は主に鉄砲などの武器に使用され、日本には1543年に初めて伝わったとされていますが、1457年の“応仁の乱”にてすでに使用されていたという文献も存在します。

14世紀頃には朝鮮に火薬の製造技術が導入され、同時期に日本にも黒色火薬の製法についての知識が伝来していたからだと考えられています。

日本で初めて花火を堪能したのは徳川家康で、現在の天筒花火のような中国製花火だったそうです。

その後、江戸時代には打ち上げ花火が開発され、現在の隅田川花火大会の前身である両国花火大会が毎年行われるようになりました。

花火大会で、“かぎや〜!たまや〜!”という掛け声を聞いたことがあると思います。

この“かぎや”、“たまや”とは、江戸時代に名を馳せた花火屋さんのことを指しており、鍵屋は初代の孫兵衛が葦という植物の管から火の玉が飛び出す仕組みの花火を開発したことで身代を大きくしました。

花火人気の高まりとともに鍵屋は大きくなり、4代目の頃には江戸幕府御用達の花火屋に成長します。

8代目になると清七という優秀な番頭が現れ、のれん分けを許され“玉屋”を立ち上げました。

鍵屋と玉屋は競い合うようにしながら成長を続け、両国の花火大会ではその競演が見物となり、観客から声援を受けるようになりました。

それからも花火は進化を続け、現在も夏の風物詩となっています。

打ち上げ花火に関するあれこれ

花火は実はどこからみても綺麗な円形に見えるようになっていますが、これは街の至る所から見られるために発達した日本独自の技術とのことです。

また、打ち上げ花火は打ち上げられた時に“ひゅ〜”と、音がしますがこれは実は花火に備え付けられた“笛”でわざと鳴らしています。

親玉が開花する前に小花を開かせたり音を出させたりするために、本体と同時に打ち上げる付加物があるものを曲導(きょくどう)と呼び、その曲導のうち、上昇中に音を出すものを“笛”というそうです

パイプに詰められた薬に点火すると音が出る仕組みになっており、音とともに銀色に発光する物を“銀笛”と呼んでいます。

音を鳴らす理由としては本体が咲く前にこちらの期待を煽る効果があるからとのことです。

世界最大の打ち上げ花火としては四尺玉が存在します。

この四尺玉の重さは420kgもあり、高さ5.2m、厚さ1.8mの鋼鉄製の筒に入れて打ち上げられ、地上800mで直径800mもの巨大な花火となります。

新潟県片貝で開催される“片貝まつり”は四尺玉の打ち上げで有名です。

片貝は三尺玉発祥の地として400年もの歴史をもち、昭和60年に初めて四尺玉の打ち上げに成功しています。

一夜で何万発も夜空に打ち上がる花火ですが、はたして一発あたりいくらになるのでしょうか。

大きさや形状などそれこそピンからキリまでありますが、およそ開花したときの直径が100mとなる3号玉で4000~5000円、150mの5号玉で1万5000円、7号玉になると3万円~、10号玉(尺玉)で10万円~となるが、開花すると450mにもなる20号玉(2尺玉)となると80万円程度と一気に値段が跳ね上がります。

もちろん、これは花火玉単体の値段で、打ち上げのための設備や人件費、警備などの経費も別途必要となり、1万発の規模で5000万円~1億円ほどの費用がかかるようです。

近年の財政難から中止する団体もありますが、夏の風物詩として地元の花火大会には是非出かけてみましょう。

 


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