のうそ(曩祖)八幡宮とは

曩祖八幡宮(のうそはちまんぐう)は、福岡県飯塚市にある神社で、旧称納祖宮といいます。
旧社格は県社で、現在は神社本庁の別表神社です。
飯塚の鎮守として崇敬され、また子守りの神としても信仰されており、応神天皇・仲哀天皇・神功皇后・武内宿禰および天神地祇を祀っています。

神功皇后が三韓征伐からの帰途、納祖の森に祭壇を設けて天神地祇を祀り、長年つき従った九州の臣たちと別れを惜しんだと伝えられ、この時に人々が「またいつか尊顔を拝し奉らん」と口々に言い、この「いつか」が「飯塚」の名の由来とされています。
社伝では、その跡に作られたのが当社であるといわれており、創建年代は不詳ですが、延文4年(1359年)には社殿が建立されていたようです。
大正13年(1924年)に県社に昇格しています。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

八幡宮って何?

八幡宮(はちまんぐう)とは八幡神を祭神とする神社で、八幡神社、八幡社、八幡さまとも表記・呼称され、全国に約44,000社あり、大分県宇佐市の宇佐神宮を総本社とするものです。
近代社格制度においては宇佐神宮、石清水八幡宮、筥崎宮、鹿児島神宮の四社が官幣大社の社格に列し、特に宇佐神宮、石清水八幡宮、筥崎宮(※また近年は筥崎宮に代えて、鶴岡八幡宮)の三社が日本三大八幡宮とされています。

写真の通り、11月は七五三の時期でもありますので撮影した日、および前日も七五三の参拝客で一杯でした。
七五三だけでなく初詣・鏡開き・節分・ひな祭り・彼岸・端午の節句・七夕・盆・十五夜・大晦日など実は数多くの行事は神道も関係しています。

というのも、仏教が伝来した際にそれまであった土着の神事と融合しながら、今の日本の仏教になっていったという経緯がありますので、仏式と神式の行事には共通点も多く一部交じり合っているものなのです。

 

神社のお仕事とは

神職が勤務する神社には古より人々を守り続けてきた神が鎮座していますので、神社を常に清廉な環境に保ち、守り続けていく必要があります。
つまり神職が担う仕事であり、「神社の主」と見られる事も多くこれが一般的に「神主さん」と呼ばれる所以でもあります。
神社を訪れる人々が気持ち良く参拝できるように、神社の管理や環境の維持などを行うのは神職の大切な仕事の一つなのです。

神職が神社に就職することを「奉職」といい、神職は自らが奉職している神社に出勤し職務に就きます。
神社では参拝者の対応や、物販、各種祈祷などを行いながら一日を過ごし、また神の鎮座する環境を常に清廉に保つために、清掃や修繕も並行して行っているそうです。

このように基本的には神社での仕事が多いのですが、依頼があれば現地に赴いてお祓いや地鎮祭などの儀式を行います。
簡単に言えば“あらゆる場所で神と人とをつなぐお仕事”といえるかもしれません。

そして、古来より続く神道は今でも私たちの生活のなかに深く根付いており、信仰の有無に関わらず神道文化に接する機会も多く、神道文化を次世代に継承していくという役割もあります。

ただ、残念ながら規模や立地によっては神社の経営だけで生活していく事は難しいところもあるようです。
そのような神社に奉職する神職の中には各種の学校で教鞭をとっている人も多くいます。
公立であっても私立であっても教職員の副業は原則禁止なのですが、いくつか例外の中には神職が含まれており、これは神職が営利目的の職業ではないと判断されるためです。
敷地内に幼稚園や保育園を併設して職員を兼任している神職もおり、子供のころ通っていたところで定期的にお参りがあった人もいるのではないでしょうか。

 

厄年・厄祓いについて

神社のお仕事の一つに厄祓いというものがあります。
厄祓い(やくばらい)とは、災厄を避け今後の人生を無事安泰に過ごすため、祈願祈祷することを指します。
厄祓いは厄年に行われることが多いですが、日々の生活で少しずつ溜まっていく厄(日常厄)をこまめに祓う意味で、厄年以外に行う場合もあり、厄を避ける方法によっては、厄除け(やくよけ)、厄落とし(やくおとし)などとも呼ばれます。

厄年における厄祓いの時期は、地域によって異なるものの、「年の節目である新年正月元旦に行う」ケース(一番祈祷)、「年の節目を旧正月と考え、厄年の区切りも旧正月からとし、節分にあわせて行う」ケース(厄払い節分祭など)の「年始から節分までに行う」ケースが多く見られます。
もっとも、厄年を無事乗り切るために祈願するということが厄祓いの本質であるため、その時期を越えてしまったからといって厄祓いを依頼できなくなるわけではなく、厄年の残りを無事に乗り切るための祈願に遅すぎるということはありません。

子供の厄祓いは誕生初参りや七五三などのお参りと合わせて行うことが多く、元来七五三は厄祓いを起源とするものです。

また、日常厄は日々積もる厄であるため厄祓いの時期はとくに決まっていません。
「正月一番祈願や誕生日など、年次の節目に定期的に行う」ケース、「何か災厄が立て続けに発生してしまい、大厄を小厄に、小厄を無厄に、と願い、思い立ったそのときに行う」ケースなどがあります。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

のうそ(曩祖)八幡宮でもお祓い・御祈願は毎日行われています。
厄払い以外にも安産祈願、家内安全、交通安全、商売繁盛などもありますので連絡してみてはいかがでしょうか。

のうそ(曩祖)八幡宮 社務所 ☎︎0948-22-0511

御祓いの受付時間は午前9時より午後3時までです。
ご参拝はなるべく午前中に。(神社に参拝するのは基本的には午前中が吉とされています。)

2019年の厄年

男性の厄年

25歳…1995年(平成7年)生まれの男性
42歳…1978年(昭和53年)生まれの男性 大厄!
61歳…1959年(昭和34年)生まれの男性
※厄年は満年齢ではなく数え年で数えます。表記の年齢はすべて数え年での年齢です。

前 厄 24歳…1996年(平成8年)
子年(ねずみ)
41歳…1979年(昭和54年)
未年(ひつじ)
60歳…1960年(昭和35年)
子年(ねずみ)
本 厄 25歳…1995年(平成7年)
亥年(いのしし)
42歳1978年(昭和53年)
午年(うま)
61歳…1959年(昭和34年)
亥年(いのしし)
後 厄 26歳…1994年(平成6年)
戌年(いぬ)
43歳…1977年(昭和52年)
巳年(へび)
62歳…1958年(昭和33年)
戌年(いぬ)

女性の厄年

19歳…2001年(平成13年)生まれの女性
33歳…1987年(昭和62年)生まれの女性 大厄!
37歳…1983年(昭和58年)生まれの女性
61歳…1959年(昭和34年)生まれの女性
※厄年は満年齢ではなく数え年で数えます。表記の年齢はすべて数え年での年齢です。

前 厄 18歳…2002年(平成14年)
午年(うま)
32歳…1988年(平成1年)
辰年(たつ)
36歳…1984年(昭和59年)
子年(ねずみ)
60歳…1960年(昭和35年)
子年(ねずみ)
本 厄 19歳…2001年(平成13年)
巳年(へび)
33歳1987年(昭和62年)
卯年(うさぎ)
37歳…1983年(昭和58年)
亥年(いのしし)
61歳…1959年(昭和34年)
亥年(いのしし)
後 厄 20歳…2000年(平成12年)
辰年(たつ)
34歳…1986年(昭和61年)
寅年(とら)
38歳…1982年(昭和57年)
戌年(いぬ)
62歳…1958年(昭和33年)
戌年(いぬ)

 

パワースポットとしてののうそ(曩祖)八幡宮

のうそ八幡宮には実はあまり知られていないパワースポットがあることをご存知でしょうか。
のうそ八幡宮の境内には「縁結びの石」なるものが存在します。

こちらがその石になります。
側に建てられていた看板にはこうありました。

“神功皇后の三韓征伐は日本書紀の伝える所であり、現在の曩祖八幡宮の境内(曩祖の杜)で祭壇を設け納祖及び天つ神・国つ神を祀り、神功皇后が長年つき従った家臣達と戦捷報告を行い別れを惜しむ朋輩等と『またいつか会いましょう』と再会を誓った場所でもあります”と。

なぜ縁結びなのかは残念ながら不明でしたが、神功皇后の家臣達との縁を大事にしていた思いが受け継がれていたのではないでしょうか。

通常、縁結びの神様を祀るところへは神様が嫉妬してしまうのでカップルで参拝はしない方が良いとされていますが、この嚢祖八幡宮の縁結びの石ではそんなことはないようです。
参拝の仕方として次のようにありました。

“お二人の場合は男性が左、女性が右から廻り出会った場所で男性から想いを伝えてください。お一人の場合は女性は右から、男性は左から一周廻りながら心の中で願い事を唱えて下さい。廻り終えましたら縁玉掛けに社務所で受けた縁玉に願い事を書いてフックにお掛け下さい。良いご縁の際には神様が縁を結んでくれます”と。

 

年末年始はぜひのうそ(曩祖)八幡宮へ

いかがでしたでしたか。
曩祖八幡宮は飯塚市の繁華街の近くになるので見かけた方も多いと思いますが、実際に行ったことはない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
飯塚の鎮守である曩祖八幡宮はなぜこの地が「いいづか」となったのかそのルーツに深く関係しています。
神道を信仰していなくても日本人の生活には神道に由来する行事はたくさんありますので、一度訪れてみてはいかがですか?
縁結びの石なんてものもありますのでカップルで参拝するのもおすすめですよ。
ただ、縁結びの石を廻って出会った場所で想いを伝えるというのは少し恥ずかしい気もしますね!

 

散策記

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