イヤホンの日
「イヤホンの日」は「い(1)や(8)ほん」の語呂合せで、イヤホンの情報サイト「イヤホンナビ」が制定しました。
イヤホンナビによると「どこにでも持ち運ぶことが出来て、いつでも気軽に音楽を聴ける道具であるイヤホンを普及する」ということを目的としており、この日には世界中の有名なイヤホンのメーカーからイヤホンを集めて、実際に試聴して音の違いを比較するイベントなどが開催されているそうです。
イヤホンをつけ続けると耳が悪くなることがある
“イヤホン”とは再生装置や受信機から出力された電気信号を、耳(鼓膜)に近接した発音体(スピーカーなど)を用いて音波(可聴音)に変換する装置のことです。
全世界共通の明確な分類はなく、今日では両耳に当てる形状のものはおおむねヘッドフォン、ステレオフォン、ベッドホン、イヤーフォン、マイクを備えたものはヘッドセットなどと呼ばれます。
1890年の時点ではまだラジオ放送すらも開始されておらず、音楽というものは生演奏を楽しむのが常でした。
オーケストラなどの演奏をコンサートホールで聴くというのが一般的な方法だったとされています。
そんな状況を変えたのが、1890年ごろから1920年代ごろのイギリスで使われるようになったエレクトロフォン(Electrophone)と呼ばれる有線放送の一種でした。
当時普及が進んでいた電話線を利用して音楽を家庭に届けるという仕組みのエレクトロフォンは、初めて音楽を自宅で楽しむということを可能にしたのです。
そしてこのときに初めて使われるようになったのが、ヘッドホンの原型になったレシーバーです。
コンサートホールや劇場、教会などに設置されたマイクが拾った音声が電話線に乗って自宅にまで届き、レシーバーを通して聴くというものだったのですが、当時の価格で年額5ポンド(現在の価値で3000ポンド:約52万円)という高額な利用料金のため、あまり普及しませんでした。
やがてエレクトロフォンはラジオ放送の普及によりその姿を消していきます。
その後、アメリカ・ユタ州の電気技師だったナサニエル・ボールドウィンは、普段から通っていたモルモン教の礼拝堂で行われる説教の声がきちんと聞こえないことに不満を募らせていました。
そでボールドウィンは自宅で2台のレシーバーをヘッドバンドに取り付けたものを考案、これが現代のヘッドホンの起源となります。
このヘッドホンが一般消費者の注目を集めることはありませんでしたが、これに最初に目をつけたのがアメリカ海軍でした。
戦場に響く火器の轟音にかき消されることなく指令を伝達できる能力を見抜いた海軍は、通信用の機械としてヘッドフォンを利用します。
1950年代後半に入るとそれまでは主に通信用として利用されたヘッドフォンでしたが、ステレオヘッドホンの登場により純粋に音楽を楽しむためのヘッドホンが誕生し、ヘッドホンは一般大衆の生活へと浸透していくことになります。
1980年代に入ると音楽の楽しみ方そのものが大きく変革を遂げ、1979年7月にソニーが発売した“ウォークマン”は、それまでは自宅におかれたステレオの前で楽しんでいた音楽を外に持ち出すことを可能にしました。
ヘッドフォンも進化を続け、小型化が進み、かさばらない“イヤホン”が主流となっていきます。
現在では耳を塞がなくて済む“骨伝導式”やBluetooth技術を応用した“無線式”など多種多様なイヤホンが生まれました。
外でも音楽を楽しめるようになった“イヤホン”ですが、大きな音量で用いると一時的または永続的な耳の損傷や難聴を起こすことがあります。
音とは振動が空気を伝わり、それが耳の鼓膜を振動させることによって音として認識されるのですが、長時間イヤホンなどをつけ続けていると、常に鼓膜が振動している状態となり鼓膜に疲労が蓄積してしまうのです。
すると小さな音に反応しづらくなったりするので、“音を大きくしすぎると耳が悪くなる”というのはこのことが関係していると思われますので注意しましょう。
イヤホンはその動作方式から、臨場感やノイズ、遅延など向き不向きがありますので、使う用途に応じて最適なものを選びたいところですね。
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