宇宙には無数のチリが漂っており、われわれの地球はその空間を移動しています。
必然的に宇宙に漂うチリの一部は地球に舞い降りてきており、その量は1年で約4万トンほどと言われています。
一方、地球の大気内に存在する水素やヘリウムと言った軽い気体は地球の引力を振り切って宇宙空間に流れていっています。
地球の重力では留め続けられないのです。
その量は1年で約9万5000トンほどと言われています。
差し引き5万5000トンほど、毎年地球は軽くなっているわけです。
地球の質量の0.000000000000001%(10京分の1)に過ぎないので地球の質量を考えると誤差の範囲になりますが、少しずつ軽くなっていることは確かです。
水素は地球に非常に豊富にあるので減っていっても問題はないとされていますが、ヘリウムは希少な物質でありこれ以上減ると需要と共有のバランスが崩れ高額なものになってしまう可能性があります。
ノーベル賞受賞物理学者のコーネル大学のロバート・リチャードソン教授は、ヘリウム入りの風船には100ドル程度の価格が付けられるべきだと主張していました。