“日本国との平和条約”のことで、第二次世界大戦におけるアメリカ合衆国をはじめとする連合国諸国と日本との間の戦争状態を終結させるために締結された平和条約です。
この条約を批准した連合国は日本国の主権を承認することになります。
国際法上はこの条約の発効により日本と、多くの連合国との間の“戦争状態”が終結しました。
ですが連合国構成国であるソビエト連邦は会議に出席したが条約に署名せず、同じく連合国構成国の中華民国および連合国構成国の植民地継承国であるインドは会議に出席しませんでした。
また、連合国構成国の植民地継承国であるインドネシアは会議に出席し条約に署名したが議会の批准はされませんでした。
その後、日本はインドネシア、中華民国、インドとの間で個別に講和条約を締結・批准しています。
この条約はアメリカ合衆国のサンフランシスコ市において署名されたことから、サンフランシスコ条約、サンフランシスコ平和条約、サンフランシスコ講和条約などともいわれています。
1951年(昭和26年)9月8日に全権委員によって署名され、同日、日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約も署名されています。
翌年の1952年(昭和27年)4月28日に発効するとともに“昭和27年条約第5号”として公布されました。
鳩が平和の象徴の理由
鳩が平和の象徴ということは多くの方が知っていると思いますが、何故鳩が平和の象徴とされているのかという理由をご存知でしょうか。
これは旧約聖書のノアの箱舟から来ているとされています。
ノアの箱舟のあらすじは神様が堕落した人間が増えた事に怒り大洪水を起こして世界を滅ぼそうとしました。
しかし神を敬う善人だったノアの一家は例外的に生かそうと考えたため、巨大な箱舟を作ってノアの家族と地上のすべての動物を1つがいずつ乗せるよう指示しました。
そして大洪水が起こったことで全ての生命は滅んでしまいます。
洪水の後ノアは陸地が出来てるかどうかを調べるために必ず生まれた場所に戻って巣を作るという習性をもつ鳩を飛ばしたところ、オリーブの若葉を持ちかえり洪水が終わった事を知る事が出来たということから鳩は平和の象徴として扱われています。
その他にも鳩はその群れをなして行動する性質や旺盛な生命力を持っている事から特別な存在だと見られていて、それによって鳩は平和の象徴だとされていたとも言われています。