老人の日
「老人の日」は2003年から「祝日法」の改正によって「敬老の日」が9月第3月曜日となるのに伴い、従来の敬老の日(9月15日)を記念日として残す為に2002年1月1日改正の「老人福祉法」によって制定されました。
国民の間に広く老人の福祉についての関心と理解を深めるとともに、老人に対し自らの生活の向上に努める意慾を促す日とされています。
“天寿を全うする”の天寿とは何歳
日本では“初老”をはじめ、“古希”、“喜寿”、“傘寿”、“米寿”、“白寿”など、特有の別名・別称・異称が多く存在します。
中国古典や日本古来の習わし等に由来するものが多いことから、一般的に数え年(誕生日に関係なく生まれた年を1歳とし、以降元日を迎えるごとに1歳加える、古い年齢の数え方)で表記されることが多いようです。
・初老(しょろう)
“初老”とは40歳のことを呼びます。
“老”という字が含まれているもののまだ働き盛りの年齢であり、メジャーリーグベースボールの日本人新人選手の最年長記録でもあります。(2009年のニューヨーク・メッツの高橋建投手でMLB史上でも3位の高齢新人選手)
・還暦(かんれき)
50歳の“中老”を挟んで61歳になると“還暦”となります。
これは干支が60年後に出生時の干支に還ってくるのでその名前がついています。
・古希(こき)
70歳で“古希”となり、これは中国盛唐の詩人である杜甫の“曲江”の“人生七十、古来稀なり”の詩から来ています。
“稀”が常用漢字ではないため“希”と書くことが多いそうです。
・喜寿(きじゅ)
77歳で“喜寿”となり、これは“喜”の漢字の草体が七十七のように見えることから来ています。
・傘寿(さんじゅ)
80歳で“傘寿”となり、これは“傘”の略字“仐”が八十と分解できることから来ています。
・米寿(べいじゅ)
88歳で“米寿”となり、これは“米”の漢字が八十八と分解できるためで比較的有名でもあります。
・白寿(はくじゅ)
99歳で“白寿”となり、これは“百”の漢字から“一”を引くと“白”となるからでこれも有名です。
ここからはなかなかお目にかかれない域になると思います。
・茶寿(ちゃじゅ)
108歳で“茶寿”となり、これは“茶”の字を分解すると“十、十、八十八”と分解できるためです。
・皇寿(こうじゅ)
111歳で“皇寿”となり、これは“皇”の字を分解すると“白(=99)、一、十、一”と分解できるためです。
・頑寿(がんじゅ)
119歳で“頑寿”となり、これは“頑”の字を分解すると“二、八、百、一、八”と分解できるためで、現在までに頑寿を迎えたのは世界で5人のみとされています。
・昔寿(せきじゅ)
120歳で“昔寿”となり、これは“昔”の字を分解すると“廿 (=20) + 百”と分解できるためで、現在までに昔寿を迎えたのは世界で2人のみ。
・大還暦(だいかんれき)
121歳で“大還暦”となり、これは2回目の還暦を迎えたことになるためです。
かつて長寿世界一とされた泉重千代を讃えるために作られた言葉なのですが、泉の記録は出生日の信憑性が低いとされ後にギネス非公認となりました。
120歳という年齢はほぼ否定されており105歳が通説となっています。
現在までに大還暦を迎えたという確かな記録があるのは世界でジャンヌ・カルマン(仏人女性、122歳と164日)ただ一人のみです。
これで全部かと思いきやさらに先があるのです。
・天寿(てんじゅ)
250歳で“天寿”となります。
これは予め定まっていると考えられる寿命のことを天寿というため、実在した人の中では256歳で亡くなったとされる李青曇(中国の漢方医)だけが迎えたとされています。(ギネス非公認記録で実際は197歳という説もある)
さすがにここまで長生きすることは一般的にはまずないと思われますが、これら以外にも“○寿”という年齢の別称は数多くありますので、身内に該当する方がいればぜひお祝いをしましょう。
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