ごまの日

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「ごまの日」は11月5日という日付が「いい(11)ごま(5)」という語呂合わせであることから、胡麻加工組合が制定しました。

また、ごまと相性の良いほうれん草などの野菜の旬がこの時期にあたることも由来の一つとなっています。

“ごまをする”のごまとは

“ごま”とは英語で“sesame”といいゴマ科ゴマ属の一年草で、主に種子が食材や食用油などの油製品の材料とされ、古代から今日まで世界中で利用される植物です。

アフリカ大陸に野生種のゴマ科植物が多く自生していますが、考古学の発掘調査から紀元前3500年頃のインドが栽培ゴマの発祥地であるとされています。

白ごま、黒ごま、黄ごま(又は金ごま、茶ごま)など、種子の外皮の色によって分類され、欧米では白ごましか流通しておらず、アジアは半々、金ごまは主にトルコで栽培されるものになります。

農薬や肥料なしでもそれなりの収穫が可能という、自然まかせで栽培できる作物であるため、他の野菜などに見られるような品種改良はあまり行われてこなかった歴史があるようです。

ナイル川流域では5000年以上前から栽培された記録があり、古代エジプトではごまは体に良い食べ物とされ、薬用利用などしていたことが、医薬書に象形文字で紹介されています。

日本では縄文時代の遺跡からごま種子の出土事例があり、奈良時代には畑で栽培し、ごまを圧搾しごま油を作り食用油として調理したり、燈油として用いていたようで、平安時代の律令の施行細則である“延喜式”では、ごまの菓子や薬用利用について記されています。

昔からごまは栄養価の高い食品として知られ、生薬としても用いられており、上記の通り種皮の色によって黒ごま、白ごま、金ごまに分けられていますが、栄養的にはほとんど差はありません。

よく人に媚びへつらうことの例えとして“ごまをする”と言いますが、これはすりゴマを作る際に、すり鉢のあちこちにごまがつく様子から来ています。

栄養価が高く健康に良いとされているごまですが、子どもを中心にごまアレルギーの存在が報告されており、アトピー性皮膚炎の子供を対象に行なった例では、1歳未満の乳児が21%、1歳から1歳6ヶ月未満では44%、2歳・3歳以上では約50%が、ごまに対して陽性を示す結果となったようです。

いくら身体に良いものでも食べ過ぎは良くありませんので、適量に抑えるのが良いかと思われます。

 


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