縁結びの日
「縁結びの日」は旧暦10月(新暦11月ごろ)に出雲大社に全国の神が集まり縁結びなどの会議をするとされていることと、「いい(11)ご(5)えん」(いいご縁)の語呂合せから、島根県の神話の国・縁結び観光協会が制定しました。
ご縁の神様を祀る出雲大社
“出雲大社”は縁結びの神様としてとても有名で、恋愛のパワースポットとしても人気を集めています。
正式には“いづもたいしゃ”ではなく“いづもおおやしろ”と読み、祀られる神様は“大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)”、いわゆる“だいこくさま”として多くの人になじみ深い神様です。
正確な創建年時は不明ですが、日本が神により作られた頃、神代よりあると伝わっており、古事記に描かれている国譲り神話では、大国主神が葦原中国(あしはらのなかつくに)を天照大御神(あまてらすおおみかみ)に献上し、その時のお礼に作られたのが天日隅宮(あまのひすみのみや)、これが現在の出雲大社であるとされています。
かつての本殿は空に向かって伸びた何本もの柱の上に社が建つという、非常に不思議な形だったと伝わっており、その規模は大きく東大寺大仏殿よりも大きかったという記録もあるほどです。
60~70年に一度本殿を建て替える、または屋根の大規模な修繕などをする“遷宮”が行われており、直近では2013(平成25)年に“平成の大遷宮”が行われました。
旧暦10月は一般的に“神無月”と呼ばれていますが、それは毎年10月に日本中の八百万の神様が出雲大社に集まってくることに由来しており、各地の神社に神様がいないので“神無月”と呼ぶのです。
そして、逆に神様が集まってくる場所である出雲地方では旧暦10月は“神在月”といいます。
出雲大社に祀られる“大国主大神”は、古くから“縁結びの神様”として信仰されており、ここで言う“縁結び”とは、男女の縁だけでなく、人間関係や、人々を取り巻くあらゆるつながりの“ご縁”のことを指します。
江戸時代の頃では出雲大社の神官が布教のために全国を訪問し、その訪問先で男女の結婚の斡旋なども執り行っていたようです。
もしこの時期に良いご縁に出会えたのであれば、それは八百万の神様が一堂に会し、会議した結果もたらされたものであるかもあいしれないのでぜひ大切にしましょう。
余談ですが各地にも縁結びの神社は存在し、良縁に感謝の意味を込めてカップルで参拝したくなるかもしれません。
ですが、すでに交際相手いる状態、しかもカップルで縁結びの神社にいってしまうとそのカップルは別れてしまうという迷信があり、これは縁結びの神様が嫉妬してしまうからだとされています。
縁結びの神社自体が一人で参拝した方がご利益があるといわれているので、気になる方は一人で参拝した方がいいかもしれませんね。
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