クリスマス イブ
「クリスマス イブ」はクリスマス(キリスト降誕祭)の前夜のことです。
「eve」は夜を意味する古語「even」から来たもので「クリスマス イブ」で「クリスマスの夜」の意味になります。
キリスト教会暦では日没が1日の始まりであり、クリスマスは24日の日没から25日の日没までとなるので、その間の夜である24日の夜のことをクリスマス・イヴと呼びます。
このことから一般的には24日がクリスマス イブであるという認識の人が多いのですが、厳密にはイブと呼べるのは夜の間だけですので24日の日没から日付を超えて25日の夜明けまでがクリスマス イブとなるのです。
クリスマスのプレゼントが靴下に入れられる理由
“クリスマス イブ”とは、常用時における12月24日の夜を指す英語の音訳であり、日本では“クリスマスの前夜”と認識されることが多いです。
ユダヤ暦およびそれを継承する教会暦では、日没をもって日付の変り目としますので、この種の暦を採用する教会ではクリスマス・イヴの日没からクリスマスを起算するため“クリスマス・イヴ”は既にクリスマスに含まれています。
つまり“クリスマス イブ”とは“クリスマスの前夜”ではなく、その言葉の通り正に“クリスマスの夜”なのです。
多くの国々ではクリスマスは家族で過ごす日とされており、イルミネーションなどで街は賑わい、数日前からクリスマス関連の商品が店頭に並びます。
日本では“恋人と過ごす日”と言う認識が“家族と過ごす日”とされる欧米諸国よりも多く、宗教的なものではなく、ただのイベントとしての捉え方が多いようです。
日本のクリスマス イヴのパーティの記録は、明治時代初期から残っており、1875年には明治時代の教育者である中村正直の自宅に日本国外の家族が集まってクリスマス イヴを祝ったとあります。
クリスマスといえばやはりプレゼントが楽しみという方も多いと思います。
スーパーなどでも靴下を模した箱にお菓子が詰められたものをよく見かけますが、このクリスマスにおけるプレゼントと靴下の関係は一体なんなのでしょうか。
クリスマスに靴下が登場するのは、サンタクロースのモデルとなっている“聖ニコラス”からきています。
聖ニコラスは紀元前4世紀頃に東ローマ帝国でキリスト教の教えを説いていた人物で、教会の司祭として活躍していました。
聖ニコラスの言い伝えで有名なのが、クリスマスの靴下の話です。
ある貧しい家族があり、その家庭では生活のために3人の娘を売らなければなりませんでした。
その話を聞いた聖ニコラスは真夜中にこっそりとその家に金貨を投げ込み、投げ込んだ先は煙突で暖炉に干してあった靴下に偶然金貨が入りました。
その金貨のおかげで1人の娘は売らなくて済みましたが、二女も三女も売らなければならない状況となり、聖ニコラスが再び煙突に金貨を放り込みます。
3回目には主人に見つかってしまいましたが家の主人も感激し町の人たちに評判が伝わり、これがクリスマスの靴下の由来となり、サンタクロースが煙突から入ってくる言い伝えとなりました。
“サンタクロース”という名前も、聖ニコラスから由来するものです。
ニコラスというのは英語での発音で国が異なれば読み方が変わります。
“ニコラス”をギリシア語で表記すると“ニコラオス”となり、そして正教会では聖人とされているため、“聖(セント)ニコラオス”という呼び方をしており、これをオランダ語にすると“シンタクラース”という発音になるのです。
オランダでは14世紀ごろから聖ニコラスの命日である12月6日を“シンタクラース祭り”としてお祝いするようになりました。
その後、オランダ人がアメリカへと渡りシンタクラース祭りの風習を伝え、“シンタクラース”が“サンタクロース”と訛り、今ではサンタクロースと呼ばれるようになったのです。
プレゼント用のラッピングとしては靴下は少し子供向けのような気もしますので、目上の人などには不向きかもしれません。
その場合はメインのものと一緒にルームソックスなどを贈るといいかもしれませんよ。
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