中華まんの日
「中華まんの日」は寒い日には温かい中華まんを食べることで温まってもらおうと考えられた結果、1902年のこの日に北海道の旭川市で日本の観測史上最低気温であるマイナス41度を記録したことから、1月25日が「中華まんの日」として制定されることになりました。
中華まん
“中華まん”とは小麦粉、水、砂糖、酵母、ベーキングパウダーなどをこねて発酵させて作った柔らかい皮で様々な具を包み蒸した饅頭です。
日本では中華街に伝わった大正・昭和の頃から各地で食べられており、中華料理店やスーパー・コンビニ・小さな売店における人気のテイクアウト商品となっています。
家庭で作られる事は少ないですがチルドや冷凍食品は多く販売されており、コンビニエンスストアでは例年8月~9月頃より冬季にかけて、店によっては通年、スチームで蒸し上げた商品をカウンター商材の1つとして販売しています。
日本で最初に登場したのがいつなのかは諸説あり、有名なのは1927年の“中村屋”での“天下一品 支那饅頭”としての販売が最初で、これは大正14年に同社創業者の相馬夫妻が中国へ視察旅行した際、目に止まった“包子(パオズ)”と呼ばれていた具の入った饅頭を元にした、というものです。
中国人向けの油っぽかった味付けを日本人向けのあっさりした味付けに改良し、中国人職人を雇ってノウハウを吸収した商品であり、一般の人に親しまれるようになったとされています。
実はこれ以前にも中華街などの専門店や一部の中華料理店では、本場中国の中華まんが売られていたようですが、日本人の好みには合わなかったようです。
また、中華まんは料理であると同時に餡子などを用いた和菓子の饅頭のルーツでもあり、これら饅頭・中華まんは中国の三国時代(220年頃)の蜀漢の宰相であった諸葛亮が作らせたことが始まりといわれています。
諸葛亮は南蛮征伐の帰路において風雨によって氾濫し渡れなくなった川へ差し掛かりました。
氾濫した川を鎮めようと願うとき水神に人間の首を切り落として捧げて祭るという南蛮の信仰がありましたが、すでに戦いで多くの人命が失われており、これ以上犠牲には出来ないとして、小麦粉を水で練った皮に羊や牛の肉を包んで饅頭を作り、人頭に代わって供えて川に投じると見事に氾濫は収まったという伝説があります。
現在では日本各地で食べられるものですが、地域によって使われる調味料が違うのも特徴の一つです。
九州北部・中部と山口県およびその周辺地域では、コンビニで中華まんを購入するともれなく酢醤油と練り辛子がついてきます。
酢醤油をつけるのは他の地方では見られない風習で、これは中国では黒酢を付ける習慣あったものの、中華まんが伝わった当時の日本に黒酢が無かったために酢醤油で代用されたことによるものです。
関西でも酢醤油などで食す習慣はあるようですが、練り辛子やウスターソースで食すことも多いといわれています。
ですのでもし関東などで中華まんを購入した際に、“酢醤油はないんですか”と聞いてしまうと、怪訝な顔をされるかもしれませんので注意しましょう。
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