ゴールドラッシュデー
「ゴールドラッシュデー」は1848年のこの日にアメリカ・カリフォルニアの製材所で働くジェームズ・マーシャルが、川底に金の粒を発見したことが由来です。
当初は人が殺到することを恐れ秘密にされていたようですが、この噂は全米に広まってしまい、多数のアメリカ人がカリフォルニアに押し掛ける「ゴールドラッシュ」となりました。
当時のカリフォルニアは特別人口の多い地域ではありませんでしたが、この「ゴールドラッシュ」をきっかけに人口が急増し、“カリフォルニア州”へと昇格することになります。
鉄道や蒸気船の整備、学校、教会の建設、農業などアメリカ西部の開拓にも寄与しますが、金鉱目当ての入植者によって元々そこに住んでいた原住民であるインディアンの多くが迫害されてしまった他、川や湖の汚染も問題となったようです。
当時の日本は鎖国をしていた時代であり、アメリカとの関わりはありませんでしたが漂流民としてアメリカなどで活動していた「ジョン万次郎」が日本人で初めて「ゴールドラッシュ」にて金の採掘に携わっていました。
オリンピックで選手が金メダルをかじる理由
“金(gold)”とは原子番号79の元素で第11族元素に属する金属元素です。
常温常圧下の単体では人類が古くから知る固体金属になります。
金属としては重く、軟らかく、可鍛性がある他、展性と延性に富み、非常に薄く延ばしたり広げたりすることができ、同族の銅と銀が比較的反応性に富むこととは対照的に、他の物質と反応を起こしにくい性質を持ちます。
これらの性質から金は多くの時代と地域で貴金属として価値を認められてきました。
化合物ではなくそれ単体で産出されることが多いため精錬の必要がなく、鉄などの精錬が必要な金属よりも早くから利用されていましたが、産出は非常に限られていたため有史以前から貴重な金属、貴金属として知られていたようです。
装飾品として人類に利用された最古の金属で、美術工芸品にも多く用いられた他、銀や銅と共に交換・貨幣用金属の一つとして現代に至るまで蓄財や投資の手段となったり、金貨として加工・使用されたりしています。
日本での古代の金製品は福岡県志賀島にて発見された漢委奴国王印などがありましたが、奈良時代までの日本は金を産出せず、供給は朝鮮半島の新羅や高句麗からの輸入に頼っていました。
ところが、749年に百済王敬福が奥州(現在の東北地方)で砂金の発見を報告したことで状況は一変し、8世紀後半からは逆に渤海(中国東北部、朝鮮半島北部、ロシア沿岸地方にかつて存在していた国家)、新羅などへ輸出され、遣唐使の滞在費用として砂金が持ち込まれたことで、後の“黄金の国ジパング”のイメージの原型となりました。
よくオリンピックなどで選手が金メダルをかじるパフォーマンスを目にしますが、これはこの金がかじれるほど柔らかいということからきています。
金はその硬さを表す単位であるモース硬度において2.5と非常に柔らかく(人間の歯のエナメル質が5、爪が2.5)、つまり噛んで傷がつけばそれは金であるという証になり、実は古来より金を見分ける方法として慣例的に行われていたのです。
ですが純銀や鉛、ブリキなどはもっと柔らかいので実際はそこまであてになるものではありません。
また、金をかじっても金箔が食材としてあるように身体に入っても消化・吸収されないので害はありません。
金箔は体積があってもごく微量な上、中毒症状が出ないよう不純物を取り除いた金を使用していますので安全なのです。
現代では紙幣の登場やキャッシュレス化の風潮から金を貨幣として扱うことはまずありませんが、もし金貨を手に入れたときはその取り扱いに十分注意しましょう。
柔らかい金属同士が触れてしまうと、すぐ傷だらけになってしまうからです。
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