バミューダトライアングルの日

イメージ_沈没船

「バミィーダトライアングルの日」は1945(昭和20)年のこの日に大西洋上で米軍機が突然消息を絶ったことが由来です。

このフロリダ・バミューダ・プエルトリコの三点を結ぶ三角形の海域ではそれ以前から多くの船や飛行機が行方不明になっていると言われており、魔の三角海域「バミューダトライアングル」として有名になりました。

ですが、実際はこの海域のみ遭難事故が多いという事実はなく、この「伝説」が広く知られるにつれ、付近で起きた事故が関連づけられて説明されるようになり、遭難が多発する地帯という誤った認識が広まってしまったのです。

バミューダトライアングルの伝説

“バミューダトライアングル”とはフロリダ半島の先端と大西洋にあるプエルトリコ、そしてバミューダ諸島を結んだ三角形の海域で、“魔の三角地帯(または三角海域、三角水域)”とも呼ばれるようです。

昔から船や飛行機、もしくはその乗務員のみが消えてしまうという伝説があり、この伝説に基づいて多くのフィクション小説、映画、漫画などが製作されています。

超常現象を取り扱う雑誌や書籍やテレビ番組の報道によると、通過中の船舶や飛行機が突如何の痕跡も残さず消息を絶つ海域とされており、消息を絶つ直前にコンパスや計器の異常等の兆候があると言われています。

100年以上前から100を超える船や飛行機、1000以上の人が消息不明となっているとされているようです。

バミューダトライアングルが魔の三角海域として知れ渡るようになったのは、アメリカの作家・超常現象研究家であったチャールズ・ベルリッツの著書“The Bermuda Triangle(1974年、日本語題『謎のバミューダ海域』”がきっかけでした。

同書は世界20か国語に翻訳され、総発行部数500万部以上の世界的ベストセラーとなり、この伝説が人々の間に広く知られることとなったのです。

ですが、ベルリッツが書いた36件中少なくとも23件は事実の誤認・歪曲・誇張・創作によるものとされ、杜撰な調査に始まり、誤った概念や間違った推理、あるいは人々の興味や関心を煽ろうとする作家・超常現象としての支持者たちによって故意にあるいは無意識的に作られたものに過ぎないという主張もあります。

多くの場合はハリケーンなどの悪天候時に起こったものや操縦ミス、計器の確認ミスであり、船や飛行機などの遭難件数が他の一般的な海域よりも多いという事実はなく、もともとこの地域はハリケーンや霧の多発地帯として有名であり、ハリケーンに遭遇して遭難したと証明されている案件も多いのです。

また、周辺に目印となる島や構造物も無いため遭難しても救助されにくく、特にこの海域は強力なメキシコ湾流が流れており、短時間で航空機や船舶の残骸が遠くに流されそのまま行方不明となるケースも多かったようです。

上記の捏造説が一般化するまでは様々な説が唱えられたことがあり、現在においても当時の説が繰り返し出版報道されることもあります。

“ブラックホール説”や“宇宙人説”など明らかに胡散臭いものから、発生したメタンハイドレートを吸入してしまい船舶は浮力を、飛行機は揚力を失いそれぞれ沈没や墜落をしたという“メタンハイドレート説”などのいかにもありそうな説も存在します。

メタンガスの放出により土砂が舞い上がってそのまま機体が埋もれてしまい行方不明となる、とされていますがメタンハイドレートが発生したことと遭難の因果関係を証明する事案は1件も確認されていません。

“マイクロバースト説”というものもあり、これは冷気の塊が海面に落下した際にバースト(破裂)したように強風を引き起こす現象という説です

これは従来のレーダーに捉えられず短期間で収まるため、消滅事件の原因として注目されましたが、マイクロバーストは低空でしか発生しないため、高空を飛行する飛行機で事故が発生する理由とはなりえません。

日本でもTV番組において“電子雲”なるものが原因ではないかとされる考察が特集されたことがありました。

この説はワームホールができる事によって、その近辺を飛行する航空機、航行する船舶が“タイムスリップ”することで残骸を残さず行方不明になると考えるものです。

なおこの場合の雲というのはあくまでも例えであって、通常の雲のようにふわふわとその辺りに浮かんでいるといったようなものではありません。

30年ほど前に消えた旅客機と戦闘機がまったく同じ状態で中の人間のみがミイラ化、または白骨化した状態で見つかったという奇談もあり、日本のバラエティ番組などでまことしやかに語られていましたが、これらが作り話であったことは既に証明されています。

科学が発展した現代ではバミューダトライアングルが特別な海域でないことは証明されているのですが、未だにミステリーや超常現象として扱われることがあるのはそれだけ人を惹きつける何かがあることは間違いないと思います。

例えそれが人為的に作られたものでも既に伝説として一人歩きしてしまった以上、人々の心から消えることは未来永劫無いかもしれませんね。

 


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