ケーキの日
「ケーキの日」は1879(明治12)年のこの日に、上野の風月堂が日本初のケーキの宣伝をしたことが由来です。
「風月堂」の歴史はとても長く、江戸時代の中期には「風月堂」の起源となる和菓子屋を営業しており、その当時の店の名前は「大阪屋」といい、1747年に大住喜右衛門が江戸の京橋鈴木町で開いた和菓子店が起源となったとされています。
明治時代以降になると大住家から暖簾分けが行われた結果、いくつかの会社がこの名前を継承することとなり、現在でもこの名前の店舗は複数存在しています。
明治時代に初めてケーキが販売された時に風月堂の総本店の当主を務めていたのは5代目の喜右衛門だったといわれており、日本初のケーキはどのようなものだったか不明ですが、その当時はまだ和菓子が日本では主流だったため、洋菓子はとても珍しいものでした。
そこで風月堂は「当店では外国人の職人を雇って西洋風のケーキを作り、博覧会へ出品したところ大好評でした。ぜひご賞味ください。」といった内容でケーキの宣伝を行ったのです。
ショートケーキのショートとは
日本語で単に“ケーキ”というと一般にはスポンジケーキにクリームを塗り果物を載せたものを指しますが、広義ではチーズケーキやフルーツケーキなどクリームも果物も載せないものや、クッキーを砕いた土台の上にクリームチーズの生地を敷き、冷やして固めたレアチーズケーキなど、様々な種類をものを指すこともあります。
欧米では焼き菓子のことを広く“ケーキ類”を示す語で指しますが、英語の用法では密度の高い食感の固形の食べ物や、石鹸などといった食品以外の固形物を“cake”と呼ぶことも多いです。
例としてはフィッシュケーキ(fish cake=蒲鉾)、ライスケーキ(rice cake=餅)、イエローケーキ(yellow cake=ウラン精鉱の別称)などがあります。
日本のケーキ屋ならび洋菓子店では、どの店でも“号”という文字単位で表示されています。
この“号”はケーキ本体の円形の大きさ(直径)を表しており、これは日本でかつて計量単位として使用されていた“尺貫法”から由来するものです。
1号は直径1寸(約3cm)を意味し、数が増えるごとに1寸ずつ長さが変化するということになります(2号では約6cmとなり1人分の大きさとして扱われる)。
その為、この“号”が大きくなれば大きくなるほど1号あたりの大きさも大幅に変わっていくので注意する必要があり、目安としては次のようになります。
・3号(直径9cm)…1〜3人分
・4号(直径12cm)…2〜4人分
・5号(直径15cm)…4〜6人分
・6号(直径18cm)…6〜8人分
・7号(直径21cm)…9〜12人分
・8号(直径24cm)…14〜16人分
・9号(直径27cm)…18〜人分
・10号(直径30cm)…20〜人分
また、ロールケーキの場合も基本は“号”であるが、表記は“◯◯cm”となっているものが通常であり、一般的には1カット3〜4cmを1人分とすることが多いようです。
そして、ケーキの王道といえばやはり“ショートケーキ”でしょう。
ですがこの場合の“ショート”とは切り分けられたことによる“短い”という意味ではありません。
“ショートケーキ”の発祥の地であるスコットランドは別名“ショートランド”とも呼ばれています。
スコットランドのショートケーキはクッキーのような菓子なのですが、結婚式ではこれを花嫁の頭に叩きつけて1度で割る事ができないと縁起が悪いとされており、“砕けやすい”、“脆い”という意味での“ショート”が使われているのです。
これが由来となってショートランド(スコットランド)の砕けやすいケーキのことを“ショートケーキ”と呼ぶようになったとされています。
また、単純にアメリカではバターが高くショートニング(植物性油脂)を使って作られたことからショートケーキと呼ぶようになったという説も存在しており、どちらかといえばこっちの方がしっくりくる気もしますね。
いずれにせよ甘党には堪らないものであり、甘いものが苦手という方には甘くないケーキも存在し、その人気は老若男女分け隔てなく高いです。
が、やはり食べ過ぎは身体に悪いので節度を持って頂くようにしましょう。
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