いちごの日
「いちごの日」は「いち(1)ご(5)」の語呂合せで、全国いちご消費拡大協議会が制定しました。
いちごの旬は春先から初夏の時期に迎えますが、実は冬の期間中が1年で最もいちごの消費量が多くなる時期になります。
というのも冬にはクリスマスやお正月を始め、たくさんのお祝いごとがあり、その時にケーキが食べられることからいちごの需要が高まるのだそうです。
いちごはハウス栽培が盛んな果物なので、冬の時期にも出荷できるように調整して栽培が行われており、地域によっては冬の間もいちご狩りができるところもあります。
いちごの粒々の正体
“いちご”とはバラ科の多年草のことで、一般にいちごとして流通しているものはほぼ全てオランダイチゴ系になり、北半球の温帯に広く分布しているほか、チリ中南部やハワイ諸島にも分布しています。
その外見は赤い果肉に粒々があるというかなり特徴的な外見をしています。
この粒々は種だと思われがちですがこれは種ではなく、この粒々こそがいちごの果実(痩果)になるのです。
この小さな痩果(そうか)の一粒一粒の内部にさらに小さい種が入っています。
では今まで果肉だと思って食べていた部分は何なのかというと、花托(花床)という器官になります。
このような果物は“偽果(ぎか)”と呼ばれていて、花托の部分がまるで果実のように大きくなっていることが特徴となっており、動物に種と一緒に食べてもらって、糞として種が撒かれることによって生息域を増やしてきたとされています。
北半球では古くから各地で野生イチゴの採集と利用が行われており、スイスのトゥワン遺跡で出土した紀元前3830年~3760年頃の穀物のスープからはイチゴの痩果が発見されています。
いちごの栽培は古代ローマではすでに行われ、14世紀から16世紀にはいくつかの品種が栽培されていたようです。
近代栽培イチゴであるオランダイチゴは18世紀にオランダの農園で、北米産のバージニアイチゴとチリ産のチリイチゴの交雑によって作られた品種になります。
いちごは土地にあった特有の栽培法を用いることで世界各地で栽培が行われ、多雨湿潤気候の日本は本来いちごの栽培に好適な気候ではないのですがビニール被覆による保温と雨除けを用いた栽培技術が普及しています。
ジャムなどに加工されたりもしますが基本的には生食が定番とされ、コンデンスミルクやヨーグルトなどと一緒に食されることが多いです。
あるいは洋菓子の装飾や和菓子にも用いられ、ドライフルーツにもされたりします。
かき氷やキャンディなどにもいちご味はありますが、これらにはいちごの成分は全く含まれておらず、香料と赤い着色料で再現されたものになります。
ビタミンCといえばレモンを思い浮かべる人が多いと思いますが、いちごには一粒でレモン半分のビタミンCが含まれていることをご存知でしょうか。
レモンには1個で成人が1日に必要なビタミンCが含まれている(100mg)ことからよく基準として用いられますが、これはあくまでも皮を含めた時の量ですので、ビタミンCを摂取したいのであれば、いちごを始めとした他の野菜などを摂取したほうが効率が良かったりします。
花托に種のような果実が大量についていることから、発芽したいちごというのは少し衝撃的な姿をしています。
興味がある方は調べてみてはいかがでしょうか。
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