電子メールの日
「電子メールの日」は「1(いい)23(ふみ)」(いい文・E文)の語呂合せで、1994年に電子メッセージング協議会(現在のEジャパン協議会)が制定しました。
メールアドレスの@の意味
“電子メール”とはコンピュータネットワークを使用して郵便のように情報等を交換する手段であり、電子郵便とも言います。
インターネットが普及してから登場したものと思われがちですが、電子メール自体はインターネットに先行して開発されたものであり、既存の電子メールシステムはインターネットを作るにあたって重要な道具となりました。
最初の電子メールは1965年、主に企業などの巨大な組織の基幹業務用の大型コンピュータにおいて、複数の利用者が相互に通信する方法として使われ始めます。
1970年代初頭までにアメリカ国防総省では1350台の端末間を繋ぎ、1件あたり平均3000文字のメッセージを月間3000万件取り扱えるまでに改良されました。
電子メールは間もなく利用者が異なるコンピュータ間で情報をやり取りするための“ネットワーク電子メール”に拡張され、1966年には異なるコンピュータ間で電子メールを転送していたという記録もあります。
日本においては1990年代ではまだ“ポケベル”が主流でしたが、電子メールの送受信は1980年代後半からすでに可能だったとされており、メーラーが付属していた“Windows95”が登場してから徐々に浸透し始めました。
方言などが原因で口頭での意思疏通が叶わない人同士でも文字による意思疏通を図れるため、人の交流が広域化した現代ではメールによる意思疏通は大変有用となっていますが、スパムメール対策による不着や、文字のみのやり取りによるトラブル、いわゆる“炎上”などが問題となっています。
メールアドレスなどでよく使われる“@”、日本語では“アットマーク”と呼びますが“アットマーク”と呼ぶのは日本だけだということをご存知でしょうか。
正確には“単価記号”といい、本来会計での略記として多く一般に用いられる記号で、請求書で“商品7個 @ $2 = $14”(商品7個 各単価2ドル 小計14ドル)のように用いられていました。
当初は“単価記号”とだけ呼ばれていましたが、その後“アットマーク”という別称が追加され、こちらの方が浸透したのです。
1990年代後半以降、アメリカのプログラマーであるレイ・トムリンソンにより電子メールのメールアドレスの中に用いられたことで身近な記号となりました。
前述のように単価を表す文字として使われていた@を“このユーザーは、ローカルマシン上(at the local machine)ではなく、他のホスト上(at another host)に居る”と言う意味を込めるために採用したとされ、現在ではatの代わりに幅広く使われだしており、特にインターネットの電子メールのアドレスでユーザ名とドメイン名を分けるのに使用されています。
この“@”を日本では“アットマーク”と呼びますが、英語圏では“at sign”や“at simble”と呼び、その形のせいかイタリア語では“chiocciola(カタツムリ)”、オランダ語では“apenstaartje(猿の尻尾)”、スェーデン語では“kanelbulle(シナモンロール)”、韓国語では“골뱅이(巻貝)”と様々な名称で呼ばれます。
その起源にはギリシャの水量の単位“@”から来ているや、ラテン語の“アンフォラ”(取っ手が付いたツボ)という意味の記号で、1つの“アンフォラ”に入る量が“1アンフォラ”とされその後に単価を表すマークになった”などありますが、正確なところは不明です。
近年ではLINEなどのメッセージアプリなどにその役目を取られがちですが、ビジネスなどでは未だよく使うものです。
相手に不快な思いをさせないよう、正しいメールマナーというものを一度は確認しておきましょう。
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