漫画週刊誌の日
「漫画週刊誌の日」は1959(昭和34)年のこの日に日本初の少年向け週刊誌「少年マガジン」、「少年サンデー」が発刊されたことが由来です。
当時は読み物が中心で漫画は少ししか掲載されていなかったようです。
少年向け週刊誌といえば「ジャンプ」ですがこちらは1968年に発刊されたもので、当時は週間ではなく隔週であり、週刊となったのは1969年の第20号からでした。
いずれも現在も発刊が続いており、大人でも楽しめる内容となっています。
あの漫画週刊誌の名前の意味
“週刊誌”は原則として週に1回刊行される雑誌ですが、隔週刊の場合もこの名を称することが多くあります。
1968年に創刊された“ジャンプ”は“ホップ・ステップ・ジャンプ”に掛けられて命名されました。
上記の通りマガジンやサンデーの後に誕生した漫画雑誌であるため、先発を超えるという意味も込められているとされています。
ジャンプのシンボルマークといえば海賊のマークですが、これは“ジャンプパイレーツ”と呼ばれ、ジャンプの初代編集長である長野規氏がひげ面で海賊みたいな見た目をしていたことからこのロゴが誕生したそうです。
ジャンプの特徴のあまり知られていない特徴といえば、短期で打ち切りになった場合でも必ず単行本が出版されるところです。
実は出版社によっては単行本化されないこともあり、作家にとって純粋な収入となるものを必ず出版できるのはとても大きなメリットがあります。
1959年に創刊された“少年サンデー”は“この雑誌を読むとまるで日曜日のように楽しい気分に浸れるように”という初代編集長豊田亀市が名付けたものです。
ラブコメや恋愛漫画の要素を持った漫画が多いのが特徴で、そうした面から少年漫画雑誌でありながら、女性漫画家が多いという一面もあります。
また1960年代にはギャグ漫画で多数ヒットを出したことから“ギャグのサンデー”と呼ばれていた時期もありました。
マスコットキャラはナマズで“淀みのある水の底であっても我慢していればいずれは大きくなる”というハングリー精神を表していると言われています。
“少年サンデー”を含む小学館発行の漫画のセリフには句読点が多用されておりこれは、『小学一年生』をはじめとする学年誌の影響です。
他の漫画誌ではセリフには句読点は使わず、スペースを入れるなどして対応しています。
低年齢層向けの漫画雑誌としては“コロコロコミック”が有名です。
学年誌より一回り小さいサイズとすることにより余った紙を厚さにまわし、この手にしたときのコロコロとしたスタイルから“コロコロコミック”と命名されます。
“ドラえもん”を読めるよう総集編本を出そうという意見がきっかけとなり創刊されたもので、当初はドラえもんだけで200ページを超えることもあるなど、ドラえもん尽くしの雑誌でした。
低学年の少年をターゲットにしているために下ネタなどのギャグが多いのが特徴で、おもちゃやアニメとのタイアップ作品も多く掲載されています。
また少年を主軸に置いているため女性の主人公はほとんど登場せず、恋愛要素もほとんどありません。
下ネタの中でも男性器・糞などを扱うことが多いのは、メインの読者層である小学4〜6年生の男児の受けが圧倒的に良いためで、編集部ではこれを“うんこ・ちんちん原理主義”と呼んでいます。
女子向けの漫画雑誌では“ちゃお”が有名です。
誌名の由来はイタリアの挨拶言葉“チャオ(ciào)”から付けられたもので、元々は1976年に“別冊少女コミック”の増刊“別冊少女コミック増刊ちゃお”として生まれ、翌年に独立創刊されました。
当初はあまり人気はなかったものの“わがまま☆フェアリー ミルモでポン”のアニメをきっかけに人気が急上昇、現在は少女漫画雑誌のトップに君臨しています。
アニメの漫画化やアニメ・グッズ製作を前提としての先行掲載などのタイアップ物も多く、他の少女漫画誌に比べてその比率が高いのが特徴です。
またその豪華な付録も特徴のひとつで、過去には漫画家セットやお掃除ロボ、ネイルセットなどもあり、付録目当てで購入したものの漫画は読まないという人もいるほどです。
これら以外にも現在では様々な漫画週刊誌が刊行されており、漫画が一つの文化となっている日本ならではなのかもしれません。
ぜひ様々な漫画週刊誌を見比べて自分の好きな漫画を探すのもいいかもしれませんね。
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