電気記念日
「電気記念日」は1878(明治11)年のこの日に東京・銀座木挽町に開設された中央電信局の開局祝賀会が虎ノ門の工部大学校(現在の東京大学工学部)で開かれ、その会場に50個のアーク灯が点灯されたことが由来で、1927(昭和2)年9月に日本電気協会が制定しました。
これが日本で初めて灯った電灯となります。
電球と蛍光灯の違い
“電灯・電燈”とは電気を利用した照明の一般的な装置の総称で、“電気灯”あるいは単に“電気”などとも呼びます。
電灯の多くは、ガス灯や提灯、行灯、灯籠など炎を使用した光源よりも安定した光を得ることが可能です。
もっとも初期の電灯であるアーク灯は不安定なものでしたが、後に光への変換効率がよい装置も開発されたり、アーク灯に次いで開発・利用されるようになっていった電球とあわせて、いわゆる“文明化”された多くの地域で一般的に利用されています。
光を得るためのエネルギーとなる電源は用途によって選ぶことが可能であるほか、設備としてはガス管を必要とし点火も手間で明るさも制限されるガス灯などのそれ以前の様式と比較すると扱い易く、煤煙や放射熱(これに伴う火災の懸念)などのデメリットが少ないのが特徴です。
また乾電池など電池の発達により運搬や携帯の便の良いものや、必要に応じて光量の大きいものも用意できることなどから広く普及しました。
ですが装置によっては大きな電流を必要とするなど、安全性の面では感電といった事故を起こすこともあり、感電事故防止など安全性の向上も課題となっています。
電灯はもはや現代の生活には欠かせないもので、電球や蛍光灯のない日常生活はなかなか想像できないという方もいるのではないでしょうか。
この電球と蛍光灯、両者とも一般的な電灯ですが、そのメカニズムは全く違うことをご存知でしょうか。
どちらも電気がエネルギー源なのは違いありませんが、電球は内部に導線がある一方で蛍光灯の内部には何もありません。
電球は電気をフィラメントに通して熱にする事によって発光するというもので、フィラメントは電気を流す事によって電気抵抗で熱を持つ性質があります。
白熱電球を開発したのは“ジョゼフ・スワン”という人物ですがフィラメントに紙を炭化させたものを使用しており、その点灯時間はわずか1分にも満たないというとても使えないものでした。
こでこのフィラメントを改良したのがご存知の通り“エジソン”となります。
エジソンはジョゼフ・スワンの白熱電球の点灯時間が短いという欠点を改良するために様々な素材でフィラメントを作り実験を繰り返しました。
ある時、偶然手にした中国の竹を使った際に200時間という記録を打ち出し、竹という素材に目を付けたエジソンは世界中の竹を集めて実験を行い、日本の首相や外務大臣にまで面会を求めます。
そしてたどり着いたのが京都にある八幡男山の岩清水八幡宮の境内に生えていた真竹であり、日本の竹はどの竹よりも長い1200時間を記録したのです。
こうして電球は私たちの日常生活に使われるようになりました。
蛍光灯はフィラメントを加熱する事により電子を放出させて、蛍光灯の内部に封入されている水銀ガスと電子を衝突させて光を発生させます。
この光の正体は紫外線であり、蛍光灯の内側に塗られている蛍光物質に照射されることにより目に見える光となるのです。
仕組みは違っても私たちの生活を支えてくれる電灯に違いはありません。
その性質を理解し、正しく運用することによって事故から身を守りましょう。
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