冷やし中華の日
「冷やし中華の日」はこの日が二十四節気の「小暑」となることが多く、夏らしい暑さが始る頃であることから、1995年に企業ではなく冷やし中華の愛好家によって制定されました。
冷やし中華は和食である
“冷やし中華”とは、冷やした中華麺を使った料理の一種であり、中国の冷やし麺である“涼麺”から発展、日本風にアレンジした麺料理です。
日本では昭和初期から知られていて、味も作り方がもとの涼麺から遥かに離れ、今では中華料理より日本料理とみられており、中国語では日本式涼麺と呼ばれます。
野菜、叉焼かハム、錦糸卵などの色とりどりの具材を麺にのせて、冷たいかけ汁を掛けて、素麺と並ぶ夏の麺料理として日本各地で食べられています。
冷やし中華の起源は、諸説ある中でもっとも有名なのが1937年に宮城県の仙台市で現在も営業中の“龍亭”で発売された“涼拌麺(リャンバンメン)”がその起源というものです。
当時は冷房もなくて夏場は中華料理屋にとって売り上げが激減してしまう時期でした。
その対策として龍亭の創業者だった故・四倉義雄氏が当時の仙台の中華料理の組合員たちと開発したのが“涼拌麺”です。
これは水洗いした麺に茹でたキャベツや塩もみのきゅうり、細切りのニンジン、トマトといった野菜に鶏ガラスープに醤油と酢で味つけをしたタレをかけたものであり、これが人気を呼んで仙台市内の他の中華料理屋にも広まっていきました。
現在でも仙台市は冷やし中華発祥の地として、夏でなくても冷やし中華が食べられる地域になっています。
また東京・神保町の揚子江菜館で1933年に開発された“五色涼拌麺”が冷やし中華の元祖という説もあります。
こちらは、富士山をイメージして細切りにした具材を中華麺の上に山形に乗せた盛り付けが話題になり、現在の冷やし中華の盛り付けは、この五色涼拌麺の富士山スタイルが原型だとされています。
このようにそれぞれの店が独自に冷たい麺料理を開発していったわけですが、全国的に広まったきっかけは1960年に仙台の製麺会社“だい久製麺”が家庭用として市販したタレつきの冷やし中華麺“元祖だい久 冷やし中華”とされています。
これは涼拌麺を家庭で食べられるようにアレンジした商品で、全国的に大ヒットしました。
同社が“冷やし中華”の商標をフリーにしたことで、冷やし中華という名称も広く一般化し、日本の夏の定番料理となっていったのです。
この時期になると“冷やし中華始めました”ののぼりやチラシも多く見かけるようになり、夏本番を感じることと思います。
色々アレンジも増えており、冷やし中華を食べて夏本番を迎えるのもいいかもしれまん。
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