マラソンの日
「マラソンの日」は紀元前450年のこの日にペルシャの大軍がアテネの北東に位置する村であるマラトンを襲撃したのをアテネの名将ミルティアデスが奇策でこれを撃退し、フェイディピデスという兵士が伝令となってアテネの城門まで走りついてアテネの勝利を告げたまま絶命したことが由来です。(諸説あり)
1896(明治30)年にアテネで第1回オリンピックが開かれるに当たり、この故事を偲んでマラトンからアテネ競技場までの競走が加えられ、初めてのマラソン競走が行われました。
割と曖昧なスタート位置の決め方
“マラソン”とは陸上競技の長距離走のひとつで、42.195kmの公道コースを走り、順位や時間を競う種目であり、古代ギリシアの故事に由来して第1回近代オリンピックの創設に伴い陸上の新種目とされたことから始まったものです。
また定められた距離以外の大会でもマラソンと呼ばれる場合があり、ハーフマラソン(21.0975km)やクォーターマラソン(10.54875km)、マラソンより長い距離を走るウルトラマラソンなどでも単にマラソンと呼ぶことが多く、正式なマラソンを明示する場合はフルマラソンといいます。
マラソンの距離はマラトンよりアテネの競技場までの42.195kmであるという話もありますが、実は古代マラソンに直接由来するものではありません。
オリンピックでマラソン競技が実施された当初は、大会ごとの競技距離は一定ではなく(全選手が同じコースを走るということが重要とされていたため)、約40kmで行われていました。
競技距離が統一されたのは第8回パリオリンピック以後であり、42.195km(26マイル385ヤード)とされ、この距離は第4回ロンドンオリンピック時の走行距離(市街地42km+競技場の200mトラック1周弱)をそのまま採用したものになるのです。
日本でも各地で開催されており、プロの選手と一般人が一緒に走ることもできる人気の競技ですが、タイムを競う競技なのにスタート地点が混雑していることが気になった方もいるのではないでしょうか。
当然少しでも前にいる方が有利な印象を受けますよね。
マラソンのスタート位置はどのように決められているのかというと、市民マラソンなどに関しては参加申し込み順であったり、抽選で決定されているそうです。
プロの世界であるオリンピックや世界大会でのマラソンに関しては、特にスタート地点の抽選などは行われず実はスタートラインから10m以内であればどこに立っていても構わないとされています。
10mも差がある状態でスタートするとかなり後ろの人が不利に感じられるかもしれませんが、マラソン選手は10mをわずか1〜2秒で走るため、最終的なタイムにはほぼ影響がないとされているからです。
有名選手ばかり先頭に並んでいる場合なども見かけますが、これは過去のタイムを参考にして速い人を前に配置するなどの措置が取られているためであり、前に配置されたからといって特別に有利なレースになるわけではありません。
近年の健康志向かもあってかマラソンは高い人気を誇っており、スイーツマラソンや仮装して参加できる特殊なマラソンも多くそのバリエーションは様々です。
自分にあったマラソンを見かけたらぜひ参加してみましょう。
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