ペンの日

イメージ_ペン_原稿用紙

「ペンの日」は1935(昭和10)年のこの日に日本ペンクラブが創立されたことから、同クラブが制定しました。

ペンクラブは文学を通じて諸国民の相互理解を深め、表現の自由を擁護するための国際的な文学者の団体であり、また>また「平和を希求し、表現の自由に対するあらゆる形の弾圧に反対するとの精神に賛同する」という考え方を掲げて活動する団体でもあります。

ペン(PEN)は、文字を書く道具としてのペンを表すとともに、Pは詩人(Poets)と劇作家(Playwrights)を、Eは随筆・評論家(Essaists)と編集者(Editors)を、Nは小説家(Novelists)をそれぞれ表しています。

ペンクラブの初代会長はロマン主義詩人であり、小説家でもあった島崎藤村が務めていました。

ボールペンに関するあの有名な話のあれやこれ

“ペンとは”硬筆(毛筆の対義語としてペン・万年筆・鉛筆など先端の固いものの総称)の筆記具のうち、インクによって書く物のことです。

サインペン、フェルトペン、ボールペンなど“ペン”と付く物の他に、万年筆などもペンに該当します。

元々は羽根ペンのようなつけペン形式で、先端にインクを適宜付けて毛管現象などでインクを保持させつつ書く形態でしたが、近代以降はペン自体にインクが内蔵されたものが開発されました。

人類がいつの頃から指で砂や土に線を描いていたのか、指や棒に顔料をつけ岩壁などに線を描いていたのか正確なことは分かっていません。

ですが太古の洞窟壁画には、ヒトの手形、木の棒に赤土などをつけて描いた線や絵画などが残されており、棒や茎の先に顔料をつけ、これを擦り付け線を描くことがペンの最初だと言えます。

古代メソポタミア時代では約3000年にもわたって楔形文字で様々な記録がされており、これは粘土板を湿らせて塑性があるうちに木の棒で楔形の印を複数つけて文字とし、現代では楔形文字と呼ばれるもので、この時点ではインクはまだありませんでした。

古代エジプトでは葦の茎をペンとし、パピルスに文字を書いていました。

尖らせることで細い線も描け、パピルスは紙を意味する“paper(英)”や“papier(仏)”の語源とも言われています。

古代ローマやギリシャでもパピルスに文字を書いており、葦の茎だけでなく青銅製のペンも使っており、また粘土板に尖った硬い筆記用具で文字を書き、伝令に使っていたものが発見されています。

中世ヨーロッパでは羊皮紙に文字を書き、修道院などでは手書きの筆写による写本づくりを行っており、ペンは鵞鳥などの羽根ペンを用いていました。

1809年にイギリスのフレデリック・バーソロミュー・フォルシュによって万年筆の特許が取得されるなど、この頃にインクをペン内部に蓄えペン先にインクを供給する構造が発明されます。

こうしたタイプのペンのインクの供給方法には、毛細管現象(細い管状の物質の中では水分は管の中を上昇、あるいは下降する物理現象で毛管現象ともいわれる)を利用するものと、重力により自然とペン先にインクが集まるようにしたものが見られ、万年筆ではその両方を利用しているそうです。

同じペンでもボールペンではややその事情が異なり、先端部で自由に回転する小さなボールにインクを付着させ、ボールを転がしながら対象に擦り付ける形で線を描くものなのですが、ペン先のボールと対象の間に十分な摩擦力が無いとボールが回転せず、線を描くことが出来ません。

またある程度は重力でインクが降下しないとペン先のボールにインクが行き渡らないため、一般のボールペンは逆さに使用したり無重力環境では利用できません。

これに関する有名な話として“宇宙に進出した時にこの事を発見したNASAでは宇宙空間でも書けるボールペンの開発に10年の歳月と120億ドルもの投資をした。一方ロシアは鉛筆を使っていた。”というものがあります。

がこれは度々話題になることがありますが、いわゆるジョークなのです。

というのも当時のアポロ計画の予算は254億ドルで、もしこのあまりに有名なジョークが本当なら、約半分はボールペンの開発費だったということになってしまい、開発に10年もかけたら月に行くよりボールペン作る方が時間がかかった事になってしまい整合性がとれなくなります。

NASAでも鉛筆を使っていましたが、折れた鉛筆の先や炭素の塵が電子機器に与える潜在的な危険や鉛筆に使われる木材の可燃性等の危惧から、より良い解決策を必要としていました。

そこでとある民間企業が宇宙空間のような特異な環境でも使用できるボールペンを開発していたのです。

これはアメリカのフィッシャー社が開発していたもので、NASAからの援助などは一切ありませんでした。

フィッシャー社はこの“スペースペン”を1965年からNASAに売り込み、それから厳しいテストを重ね2年後にようやく正式に採用されました。

その後ロシアでもこのスペースペンが採用され、現在でも使用されています。

このスペースペンは独特の弾力性のあるインクが窒素ガスにより一定圧力に保たれているためすぐ書き始められ、しかも緻密なラインが早いスピードで書け、宇宙の無重力状態や過酷な条件下での使用を前提に開発されているため上向きの状態や水中でも使用でき、一般人でも購入が可能です。

また、日本の毛細管現象を利用して中綿にインクを沁み込ませている“サインペン”は無重力空間でもインク漏れせず安定した書きあじを確保できることから、公式のスペースペンとして認められアポロ計画の前身であるジェミニ6号・7号に採用されています。

というように宇宙とペンにはこのような複雑な事情があるのですが、2003年にソユーズでISSに向かった宇宙飛行士ペドロ・デューク氏はこうも言っています。

“僕は宇宙開発に携わって17年、そのうちの11年は宇宙飛行士として過ごした。僕はその間中ずっと普通のボールペンは宇宙では書けないという話を信じ込んでいたんだ。(中略)でも今はESAにただでもらったボールペンで日記を書いているんだけど、書けなくなったりしないし、インクがもれることもない。まったく普通に使えるんだ。慎重になりすぎるあまり、試しもせずに必要以上に複雑なものを作ってしまうこともあるんだね。”と。

つまり実は普通のボールペンでも使えたという事であり、“宇宙にかけるペン”に予算が割かれるというのは何かしらの別の事情があったのではとさえ思えます。

近い将来、普通のボールペンがちゃんと使えるかどうか確認するために一般人が気軽に宇宙に行くような時代がくるかもしれませんね。

 


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