日本人初飛行の日

イメージ_飛行機の機内

「日本人初飛行の日」は1910(明治43)年のこの日に、東京・代々木錬兵場(現在の代々木公園)で徳川好敏工兵大尉が日本人として初の飛行に成功したことが由来です。

飛行時間は4分、最高高度は70m、飛行距離は3000mでした。

実際には5日前の14日には飛行に成功していましたが、公式の飛行実施予定日ではなかったため“滑走の余勢で誤って離陸”と報告されたそうです。

徳川好敏はその名の通り徳川御三卿の一つである清水徳川家の人間ですが、当時の清水徳川家は徳川家の血筋でありながらその権威は没落状態にありました。

先代である徳川篤守は経済的に困窮をしていたことから爵位を返上し、その後は禁固刑を下されるなど不名誉な状態となっていたのです。

そのため「日本初飛行」という名誉は清水徳川家にとって徳川御三家の一家としての名誉回復のまたとないチャンスでした。

また、清水徳川家があまりにも没落していたため、名誉を回復してあげたいという華族の意向から、徳川好敏に「日本初飛行」の名誉が与えられたともいわれています。

飛行機は事故の際ファーストよりエコノミーの方が助かりやすい

“飛行機”とは空中を飛行する機械である航空機のうち、ジェットエンジンの噴射もしくはプロペラの回転から推力を得て加速前進し、かつその前進移動と固定翼によって得る揚力で滑空及び浮上するものをいいます。

飛行機は仮に空中で事故が起こると重篤な結果となりやすいことから、安全性には最新の技術やシステムが応用されています。

その結果、統計で見ると実は飛行機は自動車に比べて遥かに安全な乗り物とされています。

2017年はジェット旅客機の墜落事故が一度も発生しなかった年でもあり、世界的に見るとその安全性の高さはあらゆる交通機関の中でもトップレベルなのです。

ちなみに日本の新幹線も飛行機と同レベルで安全となっています。

飛行機は車と違ってちょっとした事故でも重大事故につながる可能性が高く、巨大な鉄の塊が時速何百キロものスピードで空を飛びますので、万が一墜落でもしたら乗客の生存はおろか、地上にも被害が出てしまいます。

また、空中で何かの部品が破損しても、機体が空中分解してしまう危険もあります。

数百人単位の大勢の命を一度に預かる以上、大前提として“100%安全と言える状態でなければ飛行機を飛ばすことができない”のです。

これは操縦士の練度や、整備員による厳しい点検、空の目となる管制官などによって保たれていますが、飛行中の機内でも細かいところで気を使われています。

例えば長距離のフライトとなると、操縦を担う機長や副操縦士も食事をとりますがこの二人は全く別のメニューの食事を摂ります。

これは職業的な地位によって分けられているのではなく、もし同じメニューを同じタイミングで食べた場合に食中毒が発生してら飛行機の操縦に重大な支障が出てしまうからです。

メニューだけでなく時間もずらして提供されるそうです。

飛行機の運行に関わる職業はその安全性を維持するために非常になるのが厳しい職業です。

ですが、その難関をクリアした人たちだからこそ、飛行機は安全な乗り物として世界の人々の重要な足として利用されているのです。

車の場合は良くも悪くも免許さえ取れれば誰でも乗れるというハードルの低さが、事故の確率を上げている原因の一つかもしれませんね。

ただし、飛行機は高い安全性を誇ると言っても100%事故が起きないわけではありません。

過去に何度も飛行機の墜落事故は起こっており、その度に多大な犠牲者を出してきました。

そして調査の結果、同じ機内でも助かりやすい位置があることが判明します。

それは“エコノミークラス”です。

通常、飛行機はサービスの質によって“ファースト”、“ビジネス”、“エコノミー”と分けられていますが一番いいサービスを受けられる“ファースト”は乗り降りしやすい機体の前方に位置します。

ですが過去の墜落事故からみても生存率が高いのは圧倒的に機体の後方に位置する座席、つまり“エコノミー”の座席なのです。

また墜落事故でなく火災が起きた場合でも発生した位置にもよりますが非常口付近は脱出しやすく、機体の前方などは脱出が遅れる傾向にあるようです。

年末年始の帰省で飛行機を利用する方も多いと思います。

飛行機が安全に運行できているのは多くの人の厳しい努力や、配慮によって保たれていることを再認識して利用しましょう。

 


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