ピーターパンの日
「ピーターパンの日」は1904(明治37)年のこの日にイギリスの劇作家ジェームス・バリーの童話劇『ピーターパン』がロンドンで初演されたことが由来です。
ピーターパンの恐ろしい設定
“ピーター・パン”とは、イギリス・スコットランドの作家ジェームス・マシュー・バリーの戯曲『ピーター・パンあるいは大人になりたがらない少年』(初演1904年(全三幕)・出版1928年(全五幕))のことで、小説『ケンジントン公園のピーター・パン』(1906年)、小説『ピーター・パンとウェンディ』(1911年)のタイトルとそのタイトルロールである主人公です。
ピーターパンの物語はアニメ化やミュージカル化などもされており、知らない人はいないくらいの名作となっています。
おおまかなストーリーとしてはネバーランドに住んでいる永遠に年を取らない少年が、妖精のティンカーベルと一緒に冒険をするというものです。
ピーターパンがネバーランドに住むようになった経緯は次のようになります。
ピーター・パンはロンドンのケンジントン公園で乳母車から落ちたところをベビーシッターに見つけられず迷子となったことから年を取らなくなり、海賊のフック船長やインディアンのタイガーリリーが住む異世界・ネヴァー・ネヴァー・ランド(ネバーランド)に移り住み妖精・ティンカーベルと共に冒険の日々を送ります。
ネバーランドにはピーターと同じように親とはぐれ年を取らなくなった子どもたち(ロストボーイ)がおり、ピーターは彼らのリーダー的な存在になったのでした。
通常はこのように年を取らなくなった子供たちが大勢いる、とされていますがネバーランドに子どもしかいない理由は実は別にあります。
それは大人になった子どもたちをピーターパンが殺している、という恐ろしいものです。
これは都市伝説などではなく、実際に作者のジェームス・マシュー・バリーによって書かれた1911年の“ピーター・パンとウェンディ”という作品に登場する設定であり、この作品の中には子どもたちが大きくなると殺していくという記述がしっかりと残されています。
この設定はさすがに大衆向けではないと判断されたのか、基本的にピーターパンを題材としたものでは描かれることはないようです。
また心理学の分野では“ピーターパン症候群(ピーターパン・シンドローム)”という言葉があり、簡単に言えば“大人という年齢に達しているにもかかわらず精神的に大人にならない男性”を指す言葉になります。
この場合の“ピーターパン”は人間的に未熟でナルシズムに走る傾向を持っており、『自己中心的』『無責任』『反抗的』『依存的』『怒り易い』という一面があります。
また、このことから通常大人が持ち合わせている世間一般の常識や法律を蔑ろにしてしまうこともあるそうです。
“ピーターパン症候群”の名付け親である心理学者ダン・カイリーは原作ピーターパンの“大人になっていく子どもたちを殺していく永遠の子ども”という姿を参考にしたのかもしれませんね。
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