テニスの日
「テニスの日」はこの日が秋分の日にあたる事が多くたくさんの人がイベントに参加しやすいことと、秋には涼しくなってきて穏やかな気候であることからスポーツに適している時期であることから、1998(平成10)年に日本テニス協会をはじめとした、テニスに関わる多数の団体で結成された日本テニス振興協議会によって制定されました。
テニスの日の公式サイトによると、この日を「テニスの普及、発展を強力に推進する日」としています。
テニスの独特の点数の数え方
“テニス”とは二人または二組のプレイヤーがネット越しにラケットでボールを打ち合う球技で、オリンピックやパラリンピックでも採用されており、年齢性別や身体的個性を問わず広く親しまれているスポーツです。
日本において漢字名の庭球(ていきゅう)と呼ばれることもあります。
複数の人間が1つの球を互いに打ち合うという形態の球技の起源は、紀元前にまで遡ることができ、エジプトでは宗教的な行為のひとつとしてこのような球技が行われていました。
紀元前15世紀の壁画で球を打ち合う球技を行う人々の姿が描かれたものが発見されています。
フランス貴族の遊戯として定着をはじめた16世紀以降には“jeu de paume”(ジュ・ド・ポーム、“掌の遊戯”という意味)と呼ばれ、1877年にイギリスのロンドンでアマチュアの大会として第1回目のウィンブルドン選手権が開催されました。
アメリカでは1881年に設立されたアメリカ国立ローンテニス協会(現在の全米テニス協会)がルールを標準化し、かつ競技を組織化します。
日本には諸説ありますが1878(明治11)年にアメリカ人教師のリーランドが文部省の体操伝習所で紹介したローンテニスが最初であろうという説が有力です。
その後、明治期の日本で調達が困難であったローンテニス用具を安価なゴムボール等の代用品で賄い、これがやがて軟式テニスと呼ばれる様になり、体操伝習所の教師であった坪井玄道が普及に尽力し、伝習所の卒業生が教師となって各地の学校に赴任し伝えることにより独自の発展を遂げ、今日のソフトテニスに至ります。
テニスでは4ポイント先取で1ゲーム獲得となるのですが、点数を数えるときに独特の言葉を使い、0、1、2、3ポイントをそれぞれ“ラブ”、“15”、“30”、“40”と数えるのです。
この点数の数え方が規則として正式に定まったのは19世紀後半、1877年の第1回ウィンブルドン選手権が行われるときに実行委員会によって定められたとされていますが、点数の数え方が規則として定まる前から0は“ラブ”と呼ばれ、ポイントは15、30、40と数えられていました。
これには様々な説があり、どれが真実なのか定かではないというのが本当のところのようです。
有力とされている説の1つでは、フランス語で“卵”を意味する“l’oeuf”から取った言葉なのではないかと言われており、これは0と卵の形が似ていることが由来しています。
テニスの前身であるジュ・ド・ポームがイギリスに伝わったとき、イギリス人が“l’oeuf”をうまく発音できなかった、もしくは聞き間違えて“l’oeuf”を“love”と言ってしまい、それがそのまま定着したという説が有力です。
また、イギリスにはクリケットという、野球に似た伝統的なスポーツがあり、この競技では打者の得点が0に終わったとき、“duck”または”duck’s egg”と呼ぶことがあり、イギリス人にも0と卵を結びつける考えがあったのではないかとも言われています。
他にも英語の“love”にはかつて“nothing”という意味があり、“何もない状態(nothing)から始める”という意味で“love”が使われたのではないかという説もあるようです。
ポイントの方についてもどれが正しいのかわかっておらず、代表的な説には“時計の文字盤を4つに分けた”、“14世紀頃、プレーヤー同士の賭けの際に使われていた1ドゥニエ銅貨が4枚で60スウという金額になるため、60スウの4分の1である15スウを1つの単位とした”、“(ジュドポームを行っていた)修道院の生活時間が15分単位であった”、というものがあります。
ただ、これらの説ではいずれも3ポイント目は45になり、なぜ3ポイント目が45ではなく40なのかは45を“forty-five”と言うのが長くて言いづらかったから単純化した、という説が有力なようです。
テニスは車椅子に乗っていても健常者と試合ができるほど多くの人が楽しめるスポーツです。
ここ飯塚市でも毎年“飯塚国際車いすテニス大会 JAPAN OPEN”が開催されており、日本だけでなく世界各地からトッププレーヤーが参加します。
特設ページも用意しておりますのでぜひ一度覗いてみてください。
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