国際ビーチクリーンアップデー

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「国際ビーチクリーンアップデー」はアメリカ・サンフランシスコに本部のある海洋自然保護センターが1985年から実施しています。

この日に近い週末に、世界各地で一斉に海岸のごみを拾い集め、その数量・種類等を調べることによって、海洋のゴミの発生元や、地球環境への影響を調査しているそうです。

日本でもクリーンアップ全国事務局(JEAN)によって1990年から「国際ビーチクリーンアップデー」が実施されており、クリーンアップ全国事務局によるクリーンアップ・キャンペーンは、アメリカの環境NGO「オーシャン・コンサーバンシー」の呼びかけに応えて、日本と繋がっている海のゴミ問題を解決するために始まったものとなります。

日本では9月までにたくさんの人によってビーチが利用された結果、海にゴミが溜まってしまう事もあり、砂浜にはガラス片などのゴミが落ちていることもあるため、裸足で歩こうものなら怪我をしてしまうこともあります。

深刻な海洋汚染

海洋を漂流しているごみ及び海岸に漂着したごみの総称を“漂流・漂着ごみ”といい、“海ゴミ”とも呼ばれます。

正確な実態の把握はなされていないものの海洋には無数のごみが漂流していると考えられており、それらは“海洋浮遊ごみ”と言われる。そのうち腐敗しない素材のごみ(主にマイクロプラスチック)は増加し続けて、絶滅危惧種を含む海洋生物に打撃を与えているほか、一部は海岸に漂着して沿岸地域に汚染被害をもたらしています。

海洋生物の体内や北極海の海氷、深海の海底堆積物に取り込まれたマイクロプラスチックも検出されているようです。

イギリスのエレン・マッカーサー財団は、海洋ごみの総量は1億5000万トンを超えており、毎年800万トン以上が新たに流れ込んでいると推計、特にプラスチックごみは2050年に魚類の総量を上回ると警告しています。

環日本海環境協力センターの調査によれば、日本の海浜上に堆積している漂流・漂着ごみの堆積している総量は約15万トンと推定していますが、海岸ごみは清掃で除かれたり自然に海に流出したりするため、年間の漂着量は一部の海岸について以外、正確には分かっていません。

これら漂流・漂着ごみの構成は多岐に渡り、主に漁業活動から発生するごみ(魚網や発泡スチロール製のウキなど)や、側溝や河川などを経由して海に流れ出た生活系のごみ(主にペットボトルなどの一次的な製品、または使い捨てを前提とした包装や容器類)などから成っています。

ペットボトルは一つ海に出たところでたいして影響ないように思えますが、波の力によって砕けてしまい実際は1万粒のゴミになってしまうのです。

そうして細かくなったプラスチックのゴミは多くの海洋生物に悪影響を及ぼし、鼻に10cmものストローが刺さったウミガメや、わずか4cmのプラ片のために腸閉塞を起こし死んでしまった5mのジンベエザメなど報告されています。

また、ゴミが漂着したことで河口のマングローブ林が樹勢を失っているというケースもあります。

これらはもはや世界のどこかの話ではなく、東京湾のイワシですら64匹中49匹から平均3個のマイクロプラスチックが見つかりました。

海のゴミを減らすにはゴミ拾いに参加しなくても、個人レベルでできることは数多くあります。

川や海からゴミを追放するには、川や海、川に水が流れ込むところにゴミを捨てないようにすることが根本的な解決策であることはいうまでもなく、私たちの生活ごみを減らすことがとても重要なのです。

ストローはその細い形状からリサイクルが難しく、廃止運動が世界的に広がっています。

かつて紙製のストローがありましたが品質の問題でプラスチック製のストローが主流となりました。

しかしプラスチックストローによる環境問題の声が大きくなったことから再び紙製のストローが注目され、ここ数年で紙製ストローの耐久性はすさまじく進化しています。

世界的な飲食チェーンがストローをプラスチック製から紙製に切り替える動きを見せており、マクドナルドはまずは英国とアイルランドで2018年9月に紙製ストローを導入予定で、スターバックスも紙製ストローへの切り替えを表明しています。

バタフライ・エフェクトという言葉があるように、これは“ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきがテキサスで竜巻を引き起こす”という理論に基づくものです。

たとえ小さなことでも最終的には大きな結果となってくるので普段の生活から見直すことが大事なのかもしれません。

 


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