てぶくろの日
「てぶくろの日」は10月29日という日付が「10(て)2(ぶ)9(く)ろ」という語呂合わせであることが由来で、総合手袋メーカーである株式会社東和コーポレーションが制定しました。
株式会社東和コーポレーションによるとこの日を「手を使うことで進化してきた人類に、大切な手を守る作業用の手袋にもっと関心を持ってもらう」という事をその目的としているようです。
駅の車掌さんが白い手袋をしている理由
“手袋”とは、保護や装飾のために手(形態によっては腕やその一部を含む)を覆う衣服です。
親指と他の指をまとめて入れるスペースが二つに分かれている手袋は“ミトン”と呼び、指を解放しているタイプのものは“オープンフィンガーグローブ”と呼ばれます。
手袋を着用する主な目的は手の保護であり、冬の防寒具としては一般的であるほか、季節を問わず火傷や擦り傷、切り傷の防止、さらに汚れや素手で触ることが危険な化学物質、病原体からも手を保護します。
手袋の歴史は少なくとも古代ギリシア時代に遡り、ホメロスの長編叙事詩である“オデュッセイア”のいくつかの翻訳によると、オデュッセウスの父ラーエルテースは庭を歩く時に手袋をしていたとされていますが、他の翻訳によるとただ袖で手を覆っていただけの可能性もあります。
日本では、鎌倉時代に武士が身につける籠手として発達し、当時は“手覆(ておおい)”とも呼ばれました。
15~16世紀になると南蛮貿易によって西洋式の手袋が輸入・珍重され、やがては国内生産も始まり手袋づくりは貧乏武士の内職として盛んになっていきました。
また、女性皇族は常に白の手袋を携帯していますがこれは帽子と共にその貴族性を象徴する為の物になります。
駅のホームにいる車掌さんは白い手袋をしていますが、これは手の保護目的だけでしているものではありません。
これは手で合図を出す時に遠くからみて見えやすいということから白色の手袋を着用しているのです。
ほとんどの場合は合図は旗などを使って行うそうですが止むを得ず手を使う場合もあり、乗客と同じで素手だった場合は乗客にまぎれてしまって非常に見づらくなってしまいます。
白い手袋をしているとその合図を見落としにくくなるというわけです。
さらに、ドアに挟まってしまったものを中に押し込むという光景は都会の通勤ラッシュなどでよく見かけますが、自分の手もドアに挟まってしまうこともあり、その場合は手袋を外せば手が抜けるので安全対策の意味でもあります。
手袋は手の保護だけでなく、ファッションの目的でもよく使われそのデザインは様々です。これからの時期はどんどん寒くなりその需要は増えてきますので、プレゼントするのにもちょうど良いかもしれませんね。
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