犬の日
「犬の日」は11月1日という日付が犬の鳴き声「ワン(1)ワン(1)ワン(1)」の語呂合せであるということから、1987(昭和62)年にペットフード工業会等6団体が制定しました。
犬についての知識を身につけ、犬をかわいがる日としています。
犬だけが嗅覚に優れている生き物ではない
“犬”とはネコ目(食肉目)イヌ科イヌ属に分類される哺乳類の一種です。
犬は最も古くに家畜化された動物であり、手に子犬(イヌかオオカミかははっきりしない)を持たせて埋葬された1万2千年ほど前の狩猟採集民の遺体がイスラエルで発見されています。
分子系統学的研究では1万5千年以上前にオオカミから分化したと推定され、犬の野生原種はタイリクオオカミの亜種のいずれかと考えられていますが、犬のDNAの組成はオオカミとほとんど変わらないようです。
日本列島においては犬の起源は不明ですが、家畜化された犬を飼う習慣が日本列島に渡ってきたとされています。
縄文時代早期からの遺跡から日本犬の祖先の一種である縄文犬が出土しており、その一部は埋葬された状態でしたが大多数は散乱状態で出ており、家族の一員として飼われた犬とそうでない犬がいたと考えられていましたが、一部では解体された痕が認められることから近年の研究では食用として利用されていたとの考察もあります。
犬の特徴といえばその嗅覚の鋭さがあり、人の1,000倍から1億倍にもなると言われていますがかなり範囲が広い気がしますね。
これは匂いにも得意不得意があり、花や自然界にない化学物質の匂いなどには鈍感で、動物から発せられる有機物の匂いには敏感な鼻の造りになっているからです。
犬が嗅覚に優れた動物であることは事実なのですが、他のさまざまな動物に比べて犬だけが特別に秀でているということではありません。
イヌ同様に探索目的での使役が多い豚(イノシシ類)も引けを取らないと考えられており、トリュフを探す目的では豚が多く使われていました。
ただし、豚はトリュフを食べてしまうため近年では犬に移行しつつあるようです。
また、熊類の嗅覚は犬の約7倍とされており、象は嗅覚細胞の総量から見ても能力において犬や熊を遥かに上回る動物として知られています。
魚類ではウナギが犬に匹敵する嗅覚の持ち主であるとされています。
近年高まるペットブームの中、一部の業者によって人気品種の乱繁殖が行われていることが問題となっており、日本ブリーダー協会は近親交配の結果、先天的障害を持つ犬が増加していると警告しています。
生まれながら障害を発症している犬は処分されることが多く、国はこうした障害犬の増加を受け、動物管理法を改正し悪質業者を処分できるようにしたのですが、結局のところ消費者の意識が変わらなければ障害犬を産む乱繁殖をとめることは難しいのが現状です。
犬は愛玩動物として飼育されている数が多い分、人間による虐待、虐殺により、命を落とすものや、捨て犬として不法に遺棄されるもの、あるいは飼い主やその家族の身勝手無責任な理由によって保健所に送られるものも少なくなく、例年、非常に数多くの犬や猫たちが、全国の保健所施設で殺処分されています(2006年度で犬86,000頭余)。
特定の動物の遺棄や虐待は動物愛護法で処罰されることがありますので、生き物を飼うということはそれなりの責任がついて回るということを改めて認識し、不幸なペットを生まないようにすることは大事です。
昨日は何の日?
10月31日
・天才の日
今日は何の日?
11月1日
・犬の日
・紅茶の日
明日は何の日?
11月2日
・書道の日