書道の日
「書道の日」は11月2日という日付が「11(いい)02(もじ)」という語呂合わせであることから、公益財団法人日本習字教育財団が制定しました。
公益財団法人日本習字教育財団は「正しい美しい愛の習字」を理念としていて、書道文化の向上、書道教育、習字教育の振興と普及などを目的として活動しています。
この日を「多くの人に文字を書くことに対して親しみを感じてもらい、手書きで文字を書くことの大切さを伝える」ことを目的としているようです。
半紙とは
“書道”とは文字を書くことでその美しさを表そうとする東洋の造形芸術でカリグラフィーの一種です。
中国が起源ですが日本語圏においては漢字から派生した仮名、朝鮮語圏ではハングル、ベトナム語圏では同じく漢字から派生したチュノムやローマンアルファベットを使用するクォック・グーなどでも創作活動が行われており、2009年に中国の書道がユネスコの無形文化遺産に登録されました。
文字ははじめ実用として生まれましたが、文化の進展につれ美的に表現する方法が考案されます。
この美化された文字を書といい書道とはこの文字の美的表現法を規格あるしつけのもとに学習しながら実用として生活を美化し、また趣味として心を豊かにし個性美を表現していくことです。
そしてその学習過程において人格を練磨し研鑽していく、つまり書道は人間修養の一方法であり、古来中国では六芸の一つとして尊崇されてきました。
書道においては、硯・筆・紙・墨など多くの道具が使用されます。
紙については“半紙”がよく使われますが、半紙とは和紙の寸法の事実上の標準規格であり、現在では横25センチメートル程度、縦35センチメートル程度に裁断されているものです。
もともとは大判の杉原紙(全紙)を半分に切って用いた事からこの名が付きました。
平安時代の律令の施行細則である“延喜式”に和紙の規格の記載があり、その寸法は横二尺三寸(70cm)、縦一尺三寸(39cm)でありそれを半分に切って使ったことからこのように呼ぶようになったのです。
当時の紙を漉いていたサイズがこの70cm×39cmでありこれが全紙になります。
江戸時代には専ら包装用に用いられ、明治時代から習字に用いるようになりました。
現在では毛筆習字用に文房具として大量生産されており、最初からこの大きさで販売されていますが、“手漉半紙うちの一枚漉き”が通常の販路で流通することは殆どなく、大半が広く製紙されたものを断裁されたものになります。
日本では昔から“読み書きソロバン”として、寺子屋などで習字が指導されてきました。
この伝統の下、多くの書道教室・習字教室が存在していますが指導者は高齢化の傾向もあり縮小傾向にあります。
近年では若手の書家がテレビ番組や若者向き雑誌に登場するなどの変化も見られ、コンピュータの発達とともにコンピュータを使って書作品を加工したりするデザイン書道と呼ばれるジャンルが確立しているようです。
これは書作品を生活雑貨やインテリア、表札などの多様なものにコンピュータ処理などを経てデザインしていくもので、書にまつわる新しい職業として注目されています。
日本人には書道は小学校などで必ず触れることのあるものです。
展示会なども多く開催されていますので趣味の一つとして始めてみてはいかがでしょうか。
昨日は何の日?
11月1日
・犬の日
・紅茶の日
今日は何の日?
11月2日
・書道の日
明日は何の日?
11月3日
・文化の日