雪見だいふくの日
「雪見だいふくの日」は11月は「いい」の語呂合せ、18はパッケージを開けたときに附属のスティックと2つの雪見だいふくで18に見えることから、ロッテが同社の製品「雪見だいふく」のPRのために制定しました。
雪見だいふくを包んでいるもの
“雪見だいふく”とは1981(昭和56)年10月にロッテが日本で発売した氷菓で、同社の登録商標であり、2008年以降はロッテアイスが販売しています。
温かみあるイメージの強い和菓子の大福餅と冷たい洋風のアイスクリームを食材として組み合わせたもので、アイスクリームの外側を薄い求肥(ぎゅうひ)で包み、大福のように丸く整形した冷菓になります。
雪見だいふくに使用されるアイスクリームはバニラが基本ですが、限定生産でそれ以外のものも売り出されることもあります。
2個入りは発売から長らく冬季限定(9月~5月)の販売でしたが、2018年4月より通年販売となり、9個入りの“ミニ雪見だいふく”は発売当初より通年販売されています。
雪見だいふくが開発される前年の1980年9月に、マシュマロにアイスクリームを入れた“わたぼうし”(青系のパッケージ)がヒットし、雪見だいふくはこれを元に開発された商品です。
大福とアイスクリームの、いわゆるミスマッチの妙は広告でも巧みに訴求され、こたつのある和風の家の屋内を“大福”のイメージに、窓や庭先から眺める雪景色を“アイスクリーム”のイメージに重ねて、“大福”と“雪見”を自然な光景の中の馴染みある取り合わせとして演出しているそうで、パッケージデザインの赤と白も同様のコンセプトをもとにしています。
1984(昭和59)年にはカルシウム・鉄分など成長期の児童に必要な栄養成分を強化した、学校給食向けの商品(品名:学校給食雪見だいふく)も開発されています。
餅は冷めると硬くなってしまいますが、大福餅や雪見だいふくは冷えても柔らかいままですよね。
これは餅ではなく“求肥(ぎゅうひ)”というものを使用しているからになります。
“求肥”とは和菓子の材料のひとつで、白玉粉または餅粉に砂糖や水飴を加えて練りあげたもので、牛皮や牛肥とも表記します。
蒸したもち米を搗くことで粘りを出す餅に対し、求肥は粉にしたもち米に水と砂糖を足して火にかけて練ることで粘りを出すものです。
餅は冷めると硬くなってしまうのですが、求肥は生地粉に対して大量の砂糖や水飴が使用されているため(白玉粉または餅粉1に対して砂糖2、水飴1の配合が多い)、糖のもつ保水性により製造してから時間が経過しても柔らかく、食べる際の加熱調理が不要であり、和菓子やアイス菓子など常温あるいは低温で食す菓子類に広く利用されています。
求肥は日本には平安時代に唐から伝わったとされ、中国において祭祀の時に捧げられた牛脾糖が原型といわれています。
漢字では牛皮とも表記しますがこれは“牛のなめし皮のように白いことから”あるいは“当時は黒砂糖を多く使っていたため牛の皮に似ていたことから”との説があるようです。
また中国の類似の菓子で、砂糖に澱粉を加えて煮て作る飴が“牛皮糖”と呼ばれることから、日本への伝来当時は牛皮であったとする説もあり、当時の日本では獣食を忌む傾向が強かったため、後に求肥の字を当てたともされています。
通常アイスクリームは寒い時期にはなかなか売れないものですが、雪見だいふくは寒い時期でもつい食べたくなりますよね。
縁起担ぎ商品が揃う年末年始・受験シーズン中では通常パッケージよりも“雪見だいふく”の“ふく”の文字を大きく変更した“縁起物”パッケージが恒例となっており、毎年12月頃から同企画パッケージに切り替えて商品を発売しています。
ロゴは“雪見だいふく”の別バージョンで”雪見だい福”や”雪見大きなふく”等のレアデザインも登場していますので、探してみてはいかがでしょうか。
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