禁酒の日
「禁酒の日」は1920(大正9)年のこの日にアメリカで禁酒法が実施されたことが由来です。
清教徒(ピューリタン)の影響が強かったアメリカではアルコールに対する強い批判があり、20世紀初頭までに18の州で禁酒法が実施されていて、これが全国に及んだものとなります。
飲料用アルコールの製造・販売等が禁止されたのですが、密造酒による健康問題やアル・カポネを始めとする密売にかかわるギャングの出現等逆効果を招いたため、1933(昭和8)年2月に廃止されました。
乾杯をする理由
宴の席で欠かさずにやることといえば“乾杯”ですよね。
“乾杯”とは家庭内から宴席に至るまで広く行われているもので、場の主催者、またはその指名者が音頭を取り、酒などを注いだ盃やコップを掲げ、“乾杯”と唱和したのち口にする儀礼的な行為です。
その起源は古代に神酒を神や死者のために捧げた宗教的儀式が転じ、仲間の健康や成功を祈念し祝福する儀礼となったようですが、現在の様式は日本古来のものよりヨーロッパ文化の影響(酒器を互いに打ち合う行為)が強く出ています。
かつて中世のヨーロッパでは酒の席による毒殺が多発しており、そこで毒の有無を調べるために、乾杯によってお互いの酒器の中身を飛び散らせ相手の酒器の中に入れていました。
こうすることで自分の酒器の中身を相手が飲めたのであれば、毒が入ってないことになり安全な飲み物であるとお互いに確かめていたのです。
また飲み干すタイミングを合わせるために、音が出るように酒器を打ち合わせたとも言われています。
急性アルコール中毒等への理解がない現場では、“乾杯”を文字通り“酒器を干すこと”として一気飲みを強要した上で、空いたグラスに酒を満たし、これを複数の上位者(先輩、上司など)が連なって行い酔いつぶさせるなどの行為が横行することがあります。
日本では大学の新入生などアルコール飲用の経験のない未成年者が急性アルコール中毒などで死亡し、強引に飲ませた上位者が損害賠償を命じられているケースもありました。
急性アルコール中毒に至らなくても意識が混濁した状態では、吐瀉物で気道が閉塞し窒息死するリスクが高く、しばらく目を離しただけで取り返しの付かない事態を招いた事例も多く報告されています。
ですので乾杯をするような宴の席でも、お互いに無理な飲み方はせず、事故が起きないよう注意しましょう。
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