囲炉裏の日
「囲炉裏の日」は「い(1)い(1)炉(6)」の語呂合せが由来です。
囲炉裏を囲んで暖かい会話を楽しむことを目的として、囲炉裏の愛好家らが制定したとされています。
囲炉裏の様々な効果
“囲炉裏”とは屋内に恒久的に設けられる炉の一種で、伝統的な日本の家屋において床を四角く切って開け灰を敷き詰め、薪や炭火などを熾(おこ)すために設けられた一角のことです。
主に暖房・調理目的に利用され、数える際には“基”を用い、古くは比多岐(ひたき)や地火炉(じかろ)とも言われていました。
暖房や調理以外にも照明・乾燥・火種・コミュニケーション・家屋の耐久性の工場など様々な効果があります。
・照明…火が主要な照明であった近世以前では囲炉裏は安全に部屋を照らすことのできる手段であり、夜間の採光に利用されました。
・乾燥…日棚を組んで衣類、食料、生木などの乾燥に用い、または着物掛けを炉辺に置いて濡れた着物を乾かしていました。
・火種…マッチなどによる着火が容易でない時代、囲炉裏の火は絶やされることなく、かまどや照明具の火種として使われました。
・コミュニケーション…食事中や夜間は自然と囲炉裏の周りに人が集まり会話が生まれます。家族の着座場所が決まっており、家族内の序列秩序を再確認する機能もあったようです。
・家屋の耐久性の向上…部屋中に暖かい空気を充満させることによって、木材中の含水率を下げ腐食しづらくなります。また薪を燃やすときの煙に含まれるタール(木タール)が梁や茅葺屋根、藁屋根の建材に浸透し、防虫性や防水性を高めますが、家の中に煙が充満することで眼病などの原因にもなっていました。
囲炉裏の中央にある鍋を掛けたりするものを“自在鉤(じざいかぎ)”と呼びます。
ガスコンロと違って囲炉裏側で火力の調整をするのは難しいため、火元からの距離によって調整できるようにてこの利用や、筒の中に通した鉄や木の鈎の位置をずらすことによって、高さを上下に自由に変えられる構造を持っています。
自在鉤の位置を固定するために用いられる横木は魚の形をしていることが多く、これは火除けの意味を込めるために魚の形をしていたそうです。
現代の家屋ではまず見ることはありませんが、古民家のリフォームなどが流行しており、一部のモダン住宅でも囲炉裏が設置されるなど復活の兆しも見受けられます。
囲炉裏が厳しい場合は火鉢付きのテーブルなんてものもありますので、一戸建てを新築予定の方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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