切り干し大根の日

イメージ_切り干し大根

「切り干し大根の日」は千切り大根の生産が2月に最盛期を迎えることと、「千」の字を「二」と「1」に見立て「切」の字の「七」を合わせて2月17日とし、2010年に広島県福山市の乾燥食品メーカー・こだま食品が制定しました。

日本の伝統食である切り干し大根を良さを広く知ってもらうために制定したそうです。

大根のあの部分は根ではない

“切り干し大根”とは大根の乾燥品で西日本では“千切り大根”、京都では“軒(のき)しのぶ”とも呼ばれます。

秋の終わりから冬にかけて収穫した大根を細切りにし広げて天日干しにするもので、寒さが厳しいほど良質な製品になるといわれており、乾物の中では戻す時間が短く灰汁が少ないため扱いやすく、戻すと重量は約4倍に増加します。

軽く洗ってから水に漬けて戻し、醤油や酢をかけてそのまま食べる他、煮物などや“はりはり漬け”などの漬物にも用いられ、精進料理ではその独特の食感から中華料理のクラゲなどに見立てることもあるようです。

生育土壌、栽培条件、品種、加工方法によって異なりますが、良質の食物繊維やカルシウムが多く含まれており、健康食品としても有用といわれています。

一般的に大根はあの白い部分が根でいわゆる菜っ葉と呼ばれる部分が茎と葉と思われがちですが、厳密にはそうではありません。

白い部分のヒゲが生えている部分が根であり、上部のヒゲの生えてない部分が茎、菜っ葉に茎はなくそれだけで葉となっているのです。

根には主根と側根(ヒゲ)があり、ヒゲのない部分は青くなっていることが多いのですが、これは太陽の光に当たると青くなり、この部分が茎であるという証明になります。

クビ(葉に近い部分)は水分が多くて甘く、サキ(地に深い先端部分)は汁が少なく辛くなっているため、クビの部分は生でサラダなどに、サキは大根おろしなど薬味にすると無駄なく美味しく活用できます。

食材としての大根はビタミンC以外に目立った栄養はありませんが、カロリーが少なく、ジアスターゼを多く含み消化を助ける効能も有るためダイエット・フードとしても注目されていますので、健康志向の方にはおすすめです。

この消化の良さからか、生でも煮ても焼いても食当たりしないので、何をやっても当たらない役者のことを“大根役者”と呼んでいました。

良い特徴が悪い意味になってしまっていますが、食材としては申し分ない野菜ですのでぜひ食べましょう。

 


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