クロスカントリーの日
「クロスカントリーの日」は1977(昭和52)年のこの日に原野・森林等にコースを設定して走る競技・クロスカントリーの、統一ルールによる初めての大会がイギリスで開催されたことが由来です。
クロスカントリーが雪上の競技のイメージが定着した経緯
“クロスカントリー”とは本来、陸上競技における長距離種目の一つであり、同じく長距離競技のマラソンとの最大の違いは野原・丘陵地・森林などの自然の地形を走破するところです。
ですが単純に“クロスカントリー”と聞くとスキーでやる競技の方が浮かんでくる人も多いのではないでしょうか。
無理もありません。
陸上競技のクロスカントリーは1912年のストックホルムオリンピックにおいて正式種目として採用されますが、1924年のパリオリンピックを最後に外されてしまい、現在も復活していないのです。
一方、雪上で行うクロスカントリーは正式名称を“クロスカントリースキー”といい、1924年のシャモニーオリンピックから正式な種目として採用されました。
雪上に設営されたコースでスキーとスキーポールを用いて多様な地形での総合的走力を競う競技スキーであり、ノルディックスキーに分類され、スキー本来の用途である雪上での生活移動手段から自然発生的に競技となったものであり、全スキー競技の原点といえる種目ともいわれています。
競技は確定した距離で争われますが、開催地別に大きく異なるコース地形や雪質、および時季と天候による雪の状態の違いがあることから、公認される世界記録や大会(コース)公式記録の類は存在しないのが特徴です。
この“クロスカントリースキー”はテレビなどで試合を放送する際は省略して“クロスカントリー”と言うことも多くあり、“クロスカントリースキー”は“クロスカントリー”として浸透していきました。
陸上競技のクロスカントリーの試合などがテレビで放送されることがなかったため、“クロスカントリー=雪上競技”というイメージが定着してしまったのです。
なお、同様に舗装などの整備をされていないコースを自転車で走破する“サイクル・クロスカントリー(シクロクロス)”や、同じくオフロードのコースを専用の車両で走破する“モーターサイクル・クロスカントリー(モトクロス)”もこの陸上競技の“クロスカントリー”から派生した競技となります。
特にモトクロスは世界中に愛好家も多く、草レースや時にはスタジアム内にコースを設営し、派手なジャンプなどで観客を魅了します。
海外では競技というよりもジャンプ台に工夫を凝らしたショーに近いものもありますので、興味がある方は動画などを見て見てはいかがでしょうか。
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