かんぴょうの日
「かんぴょうの日」は干瓢の「干」の字を分解すると「一」と「十」になることから栃木県が制定しました。
栃木県は国産かんぴょうの9割以上を生産する日本一の産地です。
かんぴょうの驚くべき栄養価の量
“干瓢(かんぴょう)”とは夕顔の果実(ふくべ)を紐状に剥いて、乾燥させた食品(乾物)のことです。
水で戻して煮て、巻き寿司の具材や、煮物、和え物などとして使われ、低カロリーで食物繊維に富みます。
江戸時代から作られていたとされる干瓢の主産地は20世紀以後では栃木県南部であり、日本の干瓢生産の9割以上を占めています。
かつては関西地方が栽培が多く、歌川広重の浮世絵連作『東海道五十三次』では、水口宿(現在の滋賀県甲賀市)の絵に干瓢を干す姿が描かれていました。
現代の日本で消費される干瓢のうち8割は輸入品(中国産など)で主に業務用で使われ、国産のものは2割程度に過ぎず消費者へ直接小売りされる商品に多いようです。
全国的には巻き寿司の干瓢巻きや太巻き寿司やちらし寿司の具、煮物の昆布巻きや揚げ巾着、ロールキャベツの結束に用いるのが一般的な用途ですが、産地の栃木県ではこの他に煮物、炒め物、金平、卵入りの干瓢汁、酢の物等にも用いることもあります。
かんぴょうはそれ自身がメインにされることはほとんどなく、非常に地味な印象のある食材ですが、非常に栄養価の高い食物です。
食物繊維はかんぴょうの代表的な栄養素です。
その含有量は100gあたりに30gと非常に多く、一般に食物繊維の多い野菜とされるモロヘイヤやゴボウの約5倍、サツマイモの約8.5倍にもなります。
全食品の食物繊維総量ベスト3に入るともいわれています。
食物繊維だけでなくカルシウムも多く含まれており、100gあたりに250mgとヨーグルトや牛乳の約2.3倍になります。
カリウムも多く、カリウムの多いとされるパセリの約1.8倍、ほうれん草の約3.6倍も含まれています。
カリウムは体内の余分なナトリウムを尿と一緒に排出してくれますので、外食の多い人におすすめです。
他にも整腸作用や骨粗しょう病、白髪の予防にも効果があります。
このようにかんぴょうは非常に栄養価が高いのですが、それのみで食べることはほとんどなく、基本的に味付けされたものを食べることになりますので、食べ過ぎはやはりよくありません。
近年ではかんぴょうサラダなどのレシピも公開されていますので、あまり濃い味付けをせずにかんぴょうを食べてみてはいかがでしょうか。
かんぴょうを選ぶときは乳白色を帯びたもの、やや肉厚で幅が広く良く乾燥しているものを選ぶと良いそうです。
製造されてから時間が経過したものは黄色くなっているそうですので避けるのがいいと思われます。
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