国旗制定記念日
「国旗制定記念日」は1870(明治3)年のこの日に太政官布告第57号の「商船規則」で、国旗のデザインや規格が定められたことが由来で、国旗が制定されたことを記念して国旗協会が制定しました。
それまでは、船によってまちまちのデザインの旗を使っていた。
当時の規格は縦横の比率は7:10で、日の丸が旗の中心から旗ざお側に横の長さの100分の1ずれた位置とされていましたが、現在は1999年8月13日に公布・施行された「国旗国歌法」により、縦横の比率は2:3、日の丸の直径は縦の長さの5分の3、日の丸は旗の中心の位置となっています。
ヨーロッパの国旗に三色旗が多い理由
“国旗”とは国家を象徴する旗のことで、学校、議会、裁判所や国際的な会議などの公的行事や公的機関で掲揚され、またその国の国民によっても掲揚されます。
さらに船舶や軍隊の所属を表すことにも使用され、国家的な弔意を示す場合にはこれを半旗または弔旗にします。
歴史的には戦場での所属を表すものとして使われた軍旗に起源を持ち、軍事的な意味から離れて所属する国家を表すために旗を掲揚する習慣は船舶の所属を示すための商船旗として17世紀初期に始まりました。
18世紀終わりごろから各国のナショナリズム的意識の高まりによって、国民の間でも国旗を掲揚することが望まれるようになったようです。
日本でも現在国旗として使われる“日章旗”のほか、国旗とほぼ同様の旗として“旭日旗”があり、旭日旗には“勝利を祈願する”や“僥倖(思いがけない幸運 ・幸運を願い待つ)”、“天晴れ”の意味があります。
この為、現在でもスポーツの試合や正月や祝祭日などを祝う時などに使われており、かつては日章旗と共に掲げられる場合もあり、現在でも好んで日章旗と共に掲げている人もいるようです(両方を掲げる場合は日章旗を上位 ・旭日旗は下位に掲げる)。
国旗を眺めたときに気づく人もいると思いますが、世界の国旗には“三色旗”が非常に多く、世界の約3分の1の国が三色旗を国旗として採用しているのです。
特にヨーロッパではその傾向が非常に強く、西欧ではフランス、イタリア、ドイツ、オランダ、アイルランドなどが三色旗で、東欧ではハンガリー、ブルガリア、ルーマニアなどが三色旗になります。
三色旗でも有名なのは“自由、平等、友愛”を表すフランスの“トリコロール”ですが、これの影響で広がったのではありません。
三色旗を広めたのはオランダといわれています。
オランダは16世紀の独立戦争以後、自由と民主主義を重んじる世界のリーダー的存在で、そんなオランダにあやかろうと、まずヨーロッパの国々がオランダの三色旗を参考にし、さらに他の国々も追随していったというのが真相のようです。
フランスのトリコロールのようにそれぞれの色に意味が込められていることが多く、日本でもイタリア料理店などでよく見かける三色旗の緑、白、赤に意味があり、その意味は“美しい国土、アルプスの雪と正義と平和、愛国の熱血”を表しています。
逆にあまり深い意味を持たずに三色旗になった国もあります。
ロシア連邦がこれに該当し、ロシア連邦はソビエト連邦が崩壊するとソ蓮の赤い旗を降ろして三色旗に変わったのですが、その配色は上から白、青、赤で実はオランダの三色旗の配置を変えただけなのです。
これは当時のロシア皇帝がオランダに視察に行った際にオランダの国旗を真似したものといわれており、さすがにそれだけではなんとも締まらないせいか、後に“白は高貴と率直を、青は忠義と誠実を、赤は愛と勇気を表す”と後付けされたようです。
国旗はその国を象徴し尊厳を表すものとして大切に扱われることが多い一方で、その国家を侮辱する目的で国旗を踏みつける、焼く、引き裂くなどの行為に及ぶことがあります。
日本では日章旗については思想・良心・表現の自由との兼ね合いで、自己所有のものである限り処罰されないようですが、外国旗に関しては外国国章損壊罪というものがあり、数少ないながら有罪とした判例も存在しますので絶対に止めておきましょう。
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