みつばちの日
「みつばちの日」は「みつ(3)ばち(8)」の語呂合せで、全日本蜂蜜協同組合と日本養蜂はちみつ協会が制定しました。
なお、8月3日は「はちみつの日」となっています。
ミツバチ1匹がその一生で集める蜜の量
“ミツバチ(蜜蜂)”とはハチ目(膜翅目)・ミツバチ科・ミツバチ属に属する昆虫の一群で、花の蜜を加工して巣に蓄え蜂蜜とすることで知られており、とくにセイヨウミツバチは全世界で養蜂に用いられています。
日本ではニホンミツバチ、セイヨウミツバチの2種が飼育され蜜の採取が行われており、セイヨウミツバチの養蜂においては規格化された巣箱を用いて大規模な採蜜が行われていますが、ニホンミツバチの場合は一部の養蜂家がハニカム人工巣を用いた養蜂を行っているものの、多くは野生集団を捕獲して飼育し採蜜の際は巣を破壊して搾り取ると言う伝統的な手法が主であり蜂蜜の流通量も少ないです。
また作物の受粉にも広く用いられ、いちご、リンゴ、桃、さくらんぼ、梅、メロン、西瓜、キウイフルーツ、柿、胡瓜、ぶどう、レモン、みかん、玉ねぎ、そば、アーモンドなどその種は多岐に渡ります。
トマトやピーマンなどのナス科の果菜類は蜜を出さず特殊な振動採粉を行うためミツバチではなくマルハナバチ(ミツバチ科マルハナバチ属)が使われるようです。
さらに、乳牛や牧羊の餌になる植物にもミツバチの受粉が必要であるため、牛乳やチーズなどの乳製品の生産にも大きく影響します。
ミツバチは植物の生態系を保つのに欠かせない生物とされており、もしミツバチが減少してしまうと人類は食糧問題の危機に直面してしまうといわれるほどです。
岩手県養蜂組合では約50年ほど前に“蜜蜂頌徳の碑”を建立し、毎年参拝を欠かさないほどミツバチを大切な存在と考えています。
そんなミツバチは驚くほどその組織が確立されており、1匹の女王蜂と約2~3万匹の働き蜂が一つの巣で暮らしています。
女王蜂の仕事はただ卵を生むことのみです。
働き蜂は全てメスであり、子孫を残す必要ができた場合にのみオスが生まれます。
働き蜂の仕事は巣内の掃除、ゴミ捨て、幼虫や女王蜂のお世話、餌やり、巣作りなど、とても多く通常見かけるミツバチはまずメスといって間違いないでしょう。
蜜を集めるのも当然働き蜂の仕事です。
採ったばかりの水分の多い花の蜜を巣に置いて風で乾かして濃縮し、熟成されたものから体の中でハチミツに変えて巣房に貯め、巣門の前で扇風と換気による温度調整をしながら貯蔵します。
なおミツバチ1匹がその一生で集める蜜の量は、わずかティースプーン1杯の4〜6g程度と実は非常に少ないのです。
蜜自体はもっと集めているのですが水分を飛ばして濃縮するとこの量になるといいます。
市販のハチミツは様々な種類がありますがどれも大量の働き蜂が一生懸命集めた大切なものなのです。
健康にも良いものですので是非いただく時はミツバチに感謝しましょう。
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