サウナの日
「サウナの日」は「サ(3)ウナ(7)」の語呂合せで1984(昭和59)年に日本サウナ協会が制定しました。
この日には日本各地のサウナで飲食メニューの割引などが行われているそうです。
サウナで火傷をしない原理
“サウナ”とはフィンランド式の蒸し風呂のことで、空気を高温にしたサウナ室に入って身体を温めて汗をかき、室内に入る前や途中、上がる際に水風呂に入ったり、シャワーを浴びたりして身体を冷やすとともに汗や汚れを落とすという“温冷交代浴”の一つです。
本場のフィンランドでは屋外に出て冷気に身を晒したり、自然の湖に入ったりすることもあります。
サウナ室内に置かれた熱した石に水をかけて発生した水蒸気を浴びる“ロウリュ”、白樺の葉付きの枝で身体を叩いて血行を促進する“ヴィヒタ”といった習慣も有名です。
蒸し風呂の文化は古来、日本を含む世界各地にありました。
サウナの発祥の地であるフィンランドでは1000年以上の歴史があり、多くの家庭にサウナがあり、総数は約550万人の人口に対して約300万とする推計もあるほどです。
日本では1964年の東京オリンピック後に普及し始め、大型ホテル・旅館の共同浴場、健康ランドやスーパー銭湯、カプセルホテル、スポーツクラブなどに多く設置されており、マッサージやアロマテラピーなどの美容サービスなどを組み合わせた施設も存在します。
サウナには2パターンあり、フィンランドタイプの乾式(ドライサウナ)と湿式(スチームサウナ、ミストサウナ)があります。
乾式は室温80~100℃、湿度10%程度と高温低湿なのが特徴で、石に水をかけ蒸気を発生させると発汗が促されるというものです。
通常100℃の物質に触れてしまうと火傷をしてしまうのですが、サウナではそうはなりません。
これは発汗作用が関係しており、サウナに入ると当然大量の汗をかくのですが、室温が100℃ともなるとかいた汗がすぐに蒸発してしまいます。
蒸発する際に空気の層が発生し、これが皮膚を火傷から守ってくれるのです。
ですのでサウナの蒸気を直接浴びたり、思い切り体を動かしてしまうと身体を覆う空気の層が乱れて火傷を負ってしまうので注意しましょう。
また、水と空気の熱伝導率の違いも関係しています。
水は空気の約25倍も熱を伝えやすい性質となっているため100℃のお湯では当然火傷をしてしまいますが、100℃の空気ではそうはならないのです。
ただし金属は水よりも熱伝導率が高いので、金属に熱が伝わってしまい火傷をしますので注意しましょう。
一方で湿式は室温40~60℃、湿度80~100%程度と低温高湿であり、スチームは蒸気、ミストは霧で高湿度を確保し発汗を促します。
上記のように高温低湿の乾式と低温高湿の湿式に分けられますが、混同して高温高湿にはしてはいけません。
かつて世界的なサウナの我慢大会では湿式サウナを採用したものの、温度設定を間違えたために死亡者が出てしまうほどの惨事が起こってしまいました。
大半の参加者は序盤で脱落、脱出しましたが優勝を狙う人は当然我慢を続けてしまいます。
高温高湿の状態によって、人間の身体を作るタンパク質が文字どおり“茹でられる”状態となってしまい硬化、動けなくなってしまったものの我慢していると勘違いされ手遅れになったとされています。
参加者も開催側も通常の乾式サウナと勘違いしいていたことが事故の原因のようです。
家庭用の遠赤外線式のサウナでは40~60℃程度までしか温度が上がらないのでそのような危険性はないかもしれません。
ですが異変を感じたらすぐに対処できるようにしておくことは大事です。
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