サボテンの日
「サボテンの日」は「さ(3)ぼてん(10)」の語呂合せで、岐阜県巣南町の「さぼてん村」を経営する岐孝園が制定しました。
サボテンが3月に花を咲かせることも理由の一つです。
「さぼてん村」は世界で一番のサボテン栽培面積の広さを誇っており、「サボテンの魅力をより多くの人に知ってもらう」ということをその目的としています。
サボテンが砂漠て枯れない理由
“サボテン(仙人掌、覇王樹)”はサボテン科に属する植物の総称で、その多くは多肉植物であるために多肉植物の別名として使われることもありますが、厳密にはサボテン科以外の多肉植物をサボテンと呼ぶのは誤りです。
日本には16世紀後半に南蛮人によって持ち込まれたのが初めとされており、彼らが“ウチワサボテン”の茎の切り口で畳や衣服の汚れをふき取り、樹液をシャボン(石鹸)としてつかっていたため“石鹸のようなもの”という意味で“石鹸体(さぼんてい)”と呼ばれるようになったとする説が有力です。
このことから1960年代までは“シャボテン”と表記する例もあり、1959年に開園した“伊豆シャボテン公園”はその一例になります。
サボテンの特徴といえばあの表面にびっしりと生えている棘ですが、あの棘もただ生えているのではなく、きちんとした理由があって生えているのです。
まず棘があることによって他の生物から食べられにくくなります。
かつては他の植物のように葉があったとされていますが、天敵から身を守るためにあの形状に進化したと言われています。
またサボテンは砂漠という過酷な環境に適応した数少ない植物でもあります。
棘は砂漠の強烈な日差しから守るのにも役に立っており、棘を抜いてしまうとサボテン表面の温度が10℃も上がってしまうとのことです。
そして砂漠では当然雨が少なく根から水分を吸収することは困難であり、サボテンは棘を使って空気中の水分を吸収しています。
サボテン自体にも砂漠で生き抜くための特徴があり、サボテンの茎は水分を長時間溜め込む機能を持っています。
稀に降る雨を吸収し、その後しばらくはその溜め込んだ水分だけで生きていくことができるのです。ですので、サボテンを切ると大量の水分が出てきます。
サボテンは世界的に熱狂的な愛好家が多い植物であり、棘を楽しむ品種、花を楽しむ品種、交配によって改良種を作り出して楽しむ品種など様々な形があり、品種ごとに栽培の名人がいると言われているほどです。
近年では手間のかからないことや、ホームセンターなどでも容易に手に入ることから観葉植物として人気がでています。
ですがいくら砂漠に適応した植物とはいえ、まったく水をやらなくても良いわけではありませんので、きちんと水を必要とする植物であることを認識して育てましょう。
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