電卓の日
「電卓の日」は日本事務機械工業会(現 ビジネス機械・情報システム産業協会)が1974(昭和49)年に、日本の電卓生産数が世界一になったことを記念して制定しました。
また1964(昭和39)年3月18日にシャープが国産初の電卓を発売したことにも由来し、覚えやすいように3月20日を記念日としています。
カシオの電卓の遊び心
“電卓”とは計算機の一種であり電子(式)卓上計算機の略で、名前の通り電子回路によって計算を行い、現在では卓上で使用できるサイズのものとなっています。
19世紀に機械式のキャッシュレジスターが発明され、店頭の代金の勘定のような簡単な処理が機械で行われるようになります。
今日のような電卓が登場する前は機械式の小型計算機“クルタ”や“計算尺”、“そろばん”などが主流でした。
電卓と同じスペックを持つ計算機としてはリレー式のものがあり机と同じ程度の大きさがあったものの、タイプライターと連動したものや計算手順を自動実行できるものなど一つの時代を築きました。
1960年代に登場した電卓は重量が15kgから20kg以上、消費電力も50Wから100Wを超える大型の卓上計算機であり、また1964年頃の製品は車1台分の値段と高価なものであったこともあり、一般家庭ではなく企業向けに販売されていました。
1970年代前半には重量1kg程度で電池駆動も可能な電卓が現れ、1980年代になると太陽電池で駆動可能なカードサイズ大の超小型・超薄型の電卓も登場し始め、この時期は半導体産業が発展していく時期とも重なっています。
初期は軍や特殊な用途ににしか使えなかった電卓は、小型化、低コスト化、高性能化によって企業から一家に一台、やがて個人に一台と身近なものになっていき、これはコンピューターやPCなどにも共通してみられる傾向があるようです。
現代ではスマホやPCの機能のひとつとして電卓が備えられており、使わなくなったという方もいるかもしれません。
製造会社の淘汰も進み今では工学用のグラフ電卓などはテキサス・インスツルメンツとカシオの2社がほとんどを占めるほどにまで減ってしまいました。
なおカシオの電卓において、テンキーの“1”、“3”、“7”、“9”と“AC”ボタンを同時押しすると表示画面に“CASIO”の文字が映し出されます。
一部の機種は対応しておらず、なぜこのような仕様にしたのかは不明です。
また、電卓を使った数字遊びというものも数多くあり、誕生日を当てる計算方法や携帯電話の番号を当てる方法などもありますので調べてみてはいかがでしょうか。
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