ナッツの日
「ナッツの日」は七(な)2(ツー)2(ツー)で「ナッツ」の語呂合せで、日本ナッツ協会が1996年12月に制定し、1997年7月から実施しています。
ピーナッツはナッツではない
“ナッツ”とはかたい皮や殻に包まれた食用の果実・種子の総称である種実類(しゅじつるい)、別名堅果(けんか)のうち、木の実であるものが一般にはナッツと呼ばれるものです。
そのまま、あるいは炒るなどの簡単な加工で食べられるものが多く、油脂などの多量の栄養分を含み、また穀物などと違い採集が容易であったため、狩猟採集社会においてナッツは食生活の根幹をなしていたところが多くありました。
ただし、特に中緯度・高緯度地方においてナッツの収穫は秋に集中し、また長期保存が可能であることから、ナッツは主に秋に大量に収穫して冬を越すための保存食としての性格を持っており、縄文時代の遺跡である福井県の鳥浜貝塚においては、クリやヒシなどのナッツ類が予想消費量をはるかに越えて出土しており、この推測を裏付けています。
また、クリやハシバミのように明るい場所を好むナッツ類は、人類が伐採や火入れなどで極相林を消滅させた場所に進出して繁茂する性質を持っており、それを人類がある程度理解してナッツの実る木が育ちやすいように周囲の環境に手入れを行う、すなわちごく初期の栽培化も新石器時代には行われていたと考えられています。
やがて人類が穀物を改良し栽培を開始すると食料としての重要性は低下したが、以後も嗜好品としての性格を強めながら主要食糧の一角をなしており、採集だけでなく、農業の開始とともにいくつかのナッツは完全な栽培植物として育てられてきました。
現代においてナッツとして利用されている植物の原産・栽培化された土地は様々あります。
アーモンドやピスタチオは中東原産で、そこから旧大陸の広い地域に広まっていきました。
栗は日本、中国、ヨーロッパ、アメリカ東海岸にそれぞれ自生種があり、クリ、チュウゴクグリ、ヨーロッパグリ、アメリカグリとして各地域で栽培化されました。
クルミも旧大陸に広く分布し、各地で採集または栽培されています。
ココナッツの原料であるココヤシは東南アジアが原産と考えられており、ここから旧大陸の熱帯地域へと広まっていきました。
特にオセアニアの、南太平洋に広がる諸島群においてはココヤシは真水の少ない環礁においても栽培できるために、ポリネシア人の南太平洋植民において重要な役割を果たしています。
そして“ナッツ”と名が付くにも関わらず“ナッツ類”でないものが存在します。
それは“落花生”、いわゆる“ピーナッツ”です。
落花生は草から出てきて花が咲き、その花が散ると子房という部分が地面に落ちて地面の中で実が出来ます。
つまり厳密に言えば“木の実ではない”のです。
木の実ではないのですが市販のミックスナッツにも入っているようにナッツ類として扱われるので、特別気にしなければいけないことではありません。
ナッツ類は健康にも良いのですが、油脂を多く含むため食べ過ぎにはやはり注意が必要です。
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