冬至
「冬至」は二十四節気の一つです。
日本には春夏秋冬があってその季節の移り変わりなどに風情を感じていますが、実は春夏秋冬などの「四季」以外にも季節の移り変わりを表す言葉はたくさんあり、その季節の移り変わりをより細かくわかりやすくしたものが「二十四節気」になります。
「四季」が1年間を4つに分けるものだとすると、「二十四節気」は1年間を24に分けたものになり、有名なもので言えば「春分」「夏至」「秋分」などがあります。
こたつの赤い光はただの演出
“冬至”は二十四節気の第22番目で、北半球ではこの日が一年のうちで最も昼(日の出から日没まで)の時間が短くなります。
現在広まっている定気法(二十四節気を決める方法の一つ)では太陽黄経が270度のときで12月22日ごろで、恒気法(定気法と同じく二十四節気を決める方法の一つ)は節気を冬至からの経過日数で定義しますが、基点となる冬至は定気と同じ定義であり、定気と恒気で一致する唯一の節気です。
日本では12月22日とされることが多く、2018年も12月22日が冬至となっています。
妙見系の神社では“星祭”が行われ、天台宗や真言宗の寺院でも“星供養”があり、各自の生まれ年の十二支に該当する当年星を祀って、無病息災を祈るものだそうです。
また、冬至風呂と称して柚子湯に入ったりカボチャの煮物を食べる風習があり、これは冬至にカボチャを食べると中風にならず、あるいは長生きするとも栄養をとるためともいわれています。
柚子湯には血行を促進させ冷え性などを解消する効果があり、寒いこの時期にはうってつけのものです。
この寒い時期に欠かせないのが“炬燵(こたつ)”です。
“こたつ”とは日本の暖房器具で、床や畳床等に置いた枠組み(炬燵櫓、炬燵机)の中に熱源を入れ、外側を布団等で覆って局所的空間を暖かくする形式のもので、一部の外国にも類似の器具が存在します。
かつては熱源として木炭や炭団(後に練炭、豆炭)などを用いており、熾(お)きた炭として紙や灰で酸素供給を減らし、補充間隔を延ばして使っていましたが、現代では電気式の遠赤外線によるものがほとんどです。
遠赤外線という名前を聞いたことがある人は多いと思いますが、遠赤外線は可視光線ではないので人の目には見えません。
ですが、こたつのイメージといえば内部は赤く光っているイメージがあると思いますが、これはわざと赤く光るように人為的に作られたものになります。
というのも電気式のこたつが登場した当初、その熱源部分が白いものでした。
当時多くの人が“これで本当に温まるのか?”と疑問視してなかなか購入しようとはせず、売り上げが伸びなかったのです。
そこで企業は熱源部分を赤くして温かさがきちんと伝わる様に見せたものを1960年頃に発売したところ売り上げが伸び、急速に普及していったのです。
最近の製品では電源を入れても暗いままか、それほど明るくないものも多くあります。
こたつは暖をとるにはうってつけの器具ですが、こたつで寝たりすると風邪を引いたりするので寝る際はきちんとした寝具で寝るようにしましょう。
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