“川根茶”とは、静岡県の川根地域(川根本町、島田市川根町)で摘採された茶葉を同町内の製茶工場で加工し、出来上がった“荒茶”を使用し製品化したお茶のことです。
川根茶のおこりは明らかではありませんが、仁治3(1242)年に聖一国師が中国より茶の種子を持ち帰り、自分の郷里近く安倍川のほとり美和村足久保(現在の静岡市美和)に撒き、その茶樹が次第に広まり、ここ付近でとれたお茶を本山茶といわれています。
そして、ここから大井川上流にも伝わり、次第に中流にも伝わったそうです。
南アルプスを源流域とした大井川水系の恵まれた環境(寒暖差や朝霧、綺麗な水など)と農家の絶え間ない努力により、銘茶として知られるようになりました。
“日本の三大銘茶”としては“静岡茶”、“宇治茶(京都)”、“狭山茶(埼玉)”が挙げられることが多いが、“静岡茶”の中でも“川根茶”は名の知られた銘柄の一つです。