ボランティアは以下の4つの原則のもとになされています。
自ら率先して行動をするという“自発性”、報酬を望んではいけないという“無償性”、他人の利益、幸福を最優先とする“利他性”、新しい考えをもって、社会の改善を図る“先駆性”です。
つまりは“利益を求める事なく社会(またはその活動)に奉仕する”ということになります。
第三者に強制されたり、勧誘などを受けて活動に参加した場合は厳密にはボランティアとは呼ばないのです。
ですが1980年代以降、無償性の原則に関して“無償”の範囲をより柔軟に考えることによって実費の弁済や一定の謝礼を受ける“有償”ボランティアが出現し、受け入れられてきています。
ボランティアの始まりは11世紀頃までさかのぼります。
この時代十字軍やテンプル騎士団などの各騎士団に対して、自ら志願して兵隊になる者の事を“ボランティア”と呼ぶようになりました。
ボランティアの語源はラテン語の“ボランタス”であり、意志や志願といった意味があります。
元々は戦争に参加するための志願兵をボランティアと呼び出し、今日の奉仕活動を行うものをボランティアと呼ぶように変化を遂げていますが、アメリカなどの国々では現在も本来の語源の通り志願兵をボランティアと呼んでいるようです。