あさりとしじみが違うのは分かるけど実際に説明しようとするとなかなかできないものです。
そこであさりとしじみの違いについてまとめてみます。
まず“大きさ”です。
あさりは直径3〜4cmほどで、しじみは少し小さめの2cmくらいとなります。
またしじみはあさりよりも貝殻の色が黒っぽくなっています。
2つ目の違いは“生息地”です。
あさりは海に住み、しじみは淡水、もしくは河口などの海水と淡水が混じっているところに住む貝です。
住む場所が違うということはあさりとしじみは似ていますが“生物学的に言うと全く違う貝”だということになります。
これは下処理の方法にも関わってきます。
どちらも砂抜きをするのですがしじみは真水で砂抜きをし、あさりは塩水を使用して砂抜きをします。
しじみは淡水で生活しているので真水でも砂を出しますが、あさりは海水で生活しているので真水では砂を出しません。
栄養面ではあさりのほうが低カロリーとされています。
しじみにはオルニチン多く含まれており他の食品と比べても格段に多いです。
オルニチンは二日酔いに効果があると言われており、正確に言うと肝臓の負担を減らしてくれる効果や肝臓の働きを助けてくれる効果があるというもので、それが二日酔いにも効くということです。
あさりにはオルニチンはほとんど含まれていないので、しじみの特徴といえます。
さらにしじみにはオルニチン以外にもミネラルを含むアミノ酸類が多く含まれています。
そのアミノ酸類が胆汁を助ける効果がありオルニチンの効果とともに摂取することによって肝臓の負担を減らす効果を発揮します。
そのほかにも亜鉛や鉄分、カルシウムなどバランスよく含んでおりとても栄養価の高い食品とされています。
一方、あさりにはうま味成分でもあるタウリンが多く含まれています。
タウリンは血中のコレステロールを低下させる効果があり、肝臓の解毒機能を向上させると言われています。
あさりの旬は春先といわれていますが、タウリンはこの時期が一番多く含まれている時期になります。
それ以外にはビタミンB12も多く含まれており、貝類の中ではあさりが一番多く含んでいます。