コーヒーの日
「コーヒーの日」はこの日が国際コーヒー協会が定めた「コーヒー年度」の始りの日であることから、1983(昭和58)年に全日本コーヒー協会が制定しました。
コーヒー豆の収穫が終り新たにコーヒー作りが始る時期になり、コーヒーの美味しい淹れ方についてや、コーヒーの飲み方の指導などコーヒーと健康についての情報提供が行われているそうです。
カフェインは劇物である
“コーヒー”とはコーヒー豆(コーヒーノキの種子)を焙煎し挽いた粉末から、湯または水で成分を抽出した飲料で、日本語では“珈琲”と書きます。
歴史への登場は酒や茶には遅れますが、多くの国で飲用されている嗜好飲料であり家庭や飲食店、職場などで飲用され、コーヒーの専門ショップも多数存在し、抽出前の粉末や粉砕前の焙煎豆も同じくコーヒーと呼ばれることもあります。
世界各国においてコーヒーを提供する場の喫茶店(コーヒー・ハウス、カフェ)は近代、知識人や文学、美術などさまざまな分野の芸術家の集まる場として文化的にも大きな役割を果たしてきており、貿易規模が大きい一次産品であるため経済上も重要視されるものです。
大体北回帰線と南回帰線の間(コーヒーベルト)の約70箇国で生産され、アメリカ、ヨーロッパ、日本など全世界に輸出されており、カフェインに代表される薬理活性成分を含むことから医学・薬学の面から研究の対象とにもなっています。
日本では江戸時代から長崎を通して貿易品として輸入されていましたが、嗜好品と言うよりも薬としての効果を期待されたもので、水腫に効果があるとされていました。
これはコーヒーに含まれるビタミンの効用と考えられ、1807年の樺太出兵では野菜が摂取できないことによる兵の水腫病が問題になり、幕府から貴重なコーヒー豆が支給されたそうです。
よくコーヒーは眠気覚ましに用いられますが、これはコーヒーに含まれるカフェインが眠気防止に効果的と言われているからになります。
カフェインが眠気を促す神経伝達物質“アデノシン”ととても構造が似ており、“アデノシンA2A受容体”というタンパク質にアデノシンの代わりにカフェインがくっつきアデノシンの眠気効果を阻害するという原理で、眠気覚ましにコーヒーというのはとても理にかなっているのです。
ですがカフェインは劇物であることはご存知でしょうか。
近年カフェイン中毒で若者が亡くなるという事件が国内外で確認されています。
カフェインを集中的に摂取した時の致死量の目安も発表されており、コーヒー1杯を200mlとしたら体重60kgの人はカフェイン12,000mg(コーヒー100杯)以上で致死量に至ると、あまり現実的な数字ではありません。
続いて中毒量ですが、中毒症状として心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠、下痢、吐き気などがあります。
中毒症状が現れるカフェインの量(1時間以内に摂ったら危険な量)としては、同じくコーヒー1杯を200mlとした場合、体重60kgの人でカフェイン390mg(コーヒー3.5杯)以上となり、こちらは比較的ありえそうな数字になります。
近年、エナジードリンクと称してカフェインを多く含む飲料なども様々販売されています。
コーヒーやエナジードリンクの飲み過ぎはカフェイン依存症にも繋がりますので、眠気覚ましであればガムなどで代用し、あくまでもコーヒーは嗜好品としてほどほどに楽しむのがいいのかもしれませんね。
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