豆腐の日
「豆腐の日」は「とう(10)ふ(2)」の語呂合せで、日本豆腐協会が1993(平成5)年に制定しました。
日本豆腐協会によるとこの日を「栄養満点な豆腐を更にPRする」という事を目的とした記念日としているそうです。
木綿豆腐と絹ごし豆腐の違い
“豆腐”とは大豆の搾り汁(豆乳)を凝固剤(にがり、その他)によって固めた加工食品です。
東アジアと東南アジアの広範な地域で古くから食されている大豆加工食品であり、とりわけ中国本土(奥地を含む)、日本、朝鮮半島、台湾、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマー、インドネシアなどでは日常的に食されています。
現在の日本の豆腐は柔らかくて淡白な食感を特徴とする独特の物で、これに対する中国や韓国の豆腐は炒めたり揚げたりして調理されることが多かったため、日本の豆腐に比べると水分が少なく堅いものとなっているようです。
日本では一部“豆富”や“豆冨”としている業者があり、これは食品に対して“腐”という字を用いるのを嫌ってのこととされています。
一般に豆腐は中国から日本へ伝えられたとされ、遣唐使によるとする説が最も有力とされていますが、その一員でもあった空海によるという説、鎌倉時代の帰化僧によるとする説もあるなど様々な説がありはっきりとしていないのが現状です。
植物性の淡白質が豊富でカロリーは比較的低いため、健康食品としてアメリカやヨーロッパなどでも食材として使われるようになっています。
製法工程上、食物繊維の多くは製造過程で滓として分けられるおからのほうに含まれるため、豆腐は大豆の加工品でありながら食物繊維の含有量は少ないのです。
よく一般で食べられる豆腐として“木綿豆腐”があり、これは原料の豆乳をこすときに木綿を使用することが名前の由来になっています。
にがり(凝固剤)を加えた豆乳を四角い型箱に入れ固めて作られ、木綿の布を敷いた型箱に流し込みその上から重石を載せて水分を切ります。
水分が逃げやすいようにたくさんの穴が開いた型箱を使用するのが木綿豆腐の製造方法です。
そして同じく一般的な“絹ごし豆腐”ですが、こちらは豆乳をとす時に絹を使っているわけではありません。
絹ごし豆腐を作るときは穴の開いていない型箱に豆乳を流してそのまま固めます。
絹ごし豆腐ならではの滑らかな食感はたっぷり水分を含んでいることによるもので、木綿豆腐と比べて食感が柔らかく絹のようにきめ細やかなことから絹ごしと呼ばれるようになったのです。
木綿豆腐と絹ごし豆腐の違いは食感だけではありません。
木綿豆腐は製造過程で水分をしぼるために栄養分が圧縮されるため、たんぱく質、カルシウム、鉄分、ビタミンE、食物繊維などが多く含まれています。
カロリーや脂肪も多くなりますがどちらもコレステロールは含まれていません。
水分をしぼることによってビタミンB類やカリウムが水分と一緒に流れ出してしまいますので、ビタミンB類、カリウム、炭水化物は絹ごし豆腐の方に多く含まれています。
豆腐は必須アミノ酸が豊富で、良質なたんぱく質とコレステロールを下げるリノール酸を含んでいますので、高脂血症などにならないための健康維持には欠かせません。
さらに近年の研究では大豆には乳がんや骨粗しょう症の予防、更年期症状の改善、美肌効果など、女性にうれしい様々な健康・美容効果が確認されており、11歳までの子供の時期に大豆を多く食べると特に将来の乳がん発症リスクが低く抑えられるという結果も出ています。
大豆の摂取量は年々下がっており、豆腐も例外ではありません。
豆腐がメインとなるレシピも多数公開されていますので、健康のためにも豆腐や大豆製品をよく食べましょう。
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