風の日
「風邪の日」は「ふ(2)く(9)」(吹く)の語呂合せが由来ですが、どの団体がいつ制定したのかなどは全くの不明です。
風見鶏の性別
“風”とは空気の流れのこと、あるいは流れる空気自体のことであり、この“風”あるという状態に対して風が全くない無風状態のことを“凪”といいます。
物理学的には場所による気圧の不均一を解消しようとして発生するのが風だと解釈され、気象学では“風は気圧傾度力によって発生する”と表現します。
この気圧の不均一や気圧傾度力が生まれる根本的な原因は、地球上において場所によって太陽エネルギーの分布(≒温度)が異なるためであり、日光の当たり具合や地表の温まりやすさの違いが島や大陸といった巨大なスケールで存在すると、気圧が不均一になり、数千km規模の高気圧・低気圧が生まれ、高気圧から低気圧へと流れる空気がいわゆる“風”の主因なのです。
気圧の不均一・気圧傾度力が大きいほど風は強くなるとされ、一般的に天気図で言うと等圧線の間隔が狭いほど風は強くなります。
また風にはコリオリ力、地表との摩擦力、風自身の回転による遠心力、地球の引力などが加わるので非常に複雑であり、時に予測不能な動きを見せます。
ですので時には災害につながることもあり、人類は古来より風の観測を続けてきました。
“風見鶏”もそのひとつで、“風見鶏”とは鶏をかたどった風向計で、主にヨーロッパの教会堂や住宅の屋根の上に取り付けらるものです。
下部には東西南北の四方位が十字型で示されており、その十字の中心部分に取り付けられた鶏の向く方向によって風向を知ることができます。
この風見鶏にはちゃんと性別があり、雄鶏が用いられます。
というのも風見鶏は風向計としての役割ではなく魔除けの意味で設置されることも多く、警戒心の強い雄鶏がそのモチーフとなっているのです。
神戸市には“風見鶏の館”と呼ばれる異人館があり、重厚な煉瓦造りの外観と屋上の風見鶏が特徴となっていることから、風見鶏が市のシンボルマークとなっています。
市街地の電話ボックスに風見鶏が設置されたり、土産もののパッケージに風見鶏が印刷されているものもあるようです。
2006年2月には神戸空港開港にあわせ、最初に空港へ着陸したANAの飛行機の機体には風見鶏の絵が描かれていました。
もし露光などで神戸を訪れた際はいろいろな風見鶏を探してみてはいかがでしょうか。
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