スチュワーデスの日
「スチュワーデスの日」は1931(昭和6)年のこの日に東京航空輸送が実施した日本初のスチュワーデス採用試験の結果が発表されたことが由来です。
当時は「エアガール」という呼び名で募集、2月5日に試験が行われたものですが、140人の応募に対して合格者はわずか3人でした。
「スチュワーデス」という呼び名はめっきり聞かなくなりましたが、これは男女雇用機会均等法の影響によるものであり、現在では「客室乗務員」「キャビンアテンダント」「フライトアテンダント」など性別を問わない呼び方が主流となっています。
世界で最初のスチュワーデスは看護師だった
“客室乗務員”とは交通機関の運航中、主として客室における乗客への接客サービスに従事する乗務員のことです。
日本では“CA”もしくは“キャビンアテンダント”と呼ばれることが多く、海外では“キャビンクルー”や“フライトアテンダント”と呼びます。
特に“キャビンクルー”がはるかに標準的であり、これは機長・副操縦士・航空機関士・航空通信士の四者、つまり“コックピットクルー”に対するものとされています。
航空機の客室内サービスは1919年から始まったとされ、当時は副操縦士が行っていました。
1922年にはデイムラー・エアハイヤー(現ブリティッシュ・エアウェイズ)が“キャビン・ボーイズ”と呼ばれた少年3人を航空機に乗せたのが世界初の客室乗務員とされていますが、その存在はあくまでもお飾りだったようです。
その後1929年にはパンアメリカン航空が本格的に訓練された“スチュワード(男性の客室乗務員)”を搭乗させ、好感が良い若い男性の代名詞ともなりました。
1930年になるとアメリカ合衆国のボーイング・エア・トランスポート社(現ユナイテッド航空)が、女性の元看護師を客室乗務員として乗務させます。
当時は女性の客室乗務員というものは実は募集すらされておらず、この世界初のスチュワーデスとなった女性は自らを売り込んで採用されたということをご存知でしょうか。
女性は元看護師という経歴を活かし、運航中の機内で体調を崩した人の対応のために自分を採用してはどうか、という触れ込みを虚空会社に送っていました。
また、この女性は飛行機の操縦経験もあり、操縦士のサポートもできたようです。
また、当時はまだ危険な乗り物というイメージがついていた飛行機に女性の乗務員を搭乗させることで“女性も乗れるような安全な乗り物である”ということをアピールするという意味もあったといわれています。
この女性がきっかけとなって正式にスチュワーデスという仕事が誕生したのですが、その採用条件は厳しく、看護師の免許をもっていなければならなかったようです。
現在では“スチュワード”と“スチュワーデス”が統合され、“客室乗務員”となり本来は男女の区別のない職業なのですが、戦後日本においては航空機の客層がほぼ男性であったことから客室乗務員は女性の仕事という風潮が現在も続いています。
世界的に航空機等の客室乗務員には専用の制服を着用させており、日本もその例外ではありません。
ですが一部の航空会社ではその国の民族衣装をモチーフとした制服となっていることもあり、ベトナム航空の“アオザイ”などがその代表です。
国内でもかつて日本航空ではファーストクラス担当の女性客室乗務員のみ食事サービス時に着物の制服も着用していたといいます。
近年ではまず見かけなくなりましたが、外国からの観光客は年々増加の傾向にあり、将来的には着物姿の客室乗務員というものが生まれるかもしれませんね。
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