天使の日
「天使の日」は「てん(10)し(4)」の語呂合せで、婦人下着メーカーのトリンプインターナショナルジャパンが2000(平成12)年に、同社の製品「天使のブラ」の1,000万枚販売達成を記念して制定しました。
天使とキューピッドの違い
“天使”とはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖典や伝承に登場する神の使いのことで、英語名の“angel”はギリシア語の“アンゲロス(angelos)”に由来し、その原義は“伝令”、“使いの者”になります。
天使たちは肉体を持つのかそれとも完全に霊的なものなのかについては、教父たちの間でも意見が分かれており、日本正教会は天使は物質的な世界ではなく霊的な世界に属するものですが“しばしば人間の目に見える形で現われたりする”としているようです。
今日の絵画では天使に翼が描かれることが多いですが、聖書には天使の翼に関する記述はなく、初期のキリスト教の絵画では天使に翼は描かれていませんでした。
ですが聖書中には4つの翼を持つケルビムと6つの翼を持つセラフィムの記述が存在し、この内ケルビムの描写は翼の下に人間の手があるとされ、現在広く知られている天使の容姿と合致する内容です。
中世ヨーロッパにおいては絵画から窺える限りでは天使は有翼で当時の西欧人の衣装をまとい、“天の聖歌隊”を構成する天使たちは美少年の姿に、悪と戦う使命を持ったミカエルなどは鎧をまとい剣を帯びた雄々しい戦士の姿で描かれていました。
近世以降では無垢な子供の姿や女性の姿、やさしい男性の姿を取って表現されることが多くなり、これはルネサンス期にローマ神話のクピド(キューピッド)からイメージを借りたとされ、場合によっては童子の顔と翼だけで身体を持たない姿に描かれることもあったようです。
この影響かしばしば天使とキューピッドは混同される傾向にあります。
天使には9つの階級があり、一般的に天使を指すのは最も階級の低い“プット”と呼ばれる天使で赤子の姿をしているとされています。
これは階級が低いほど人間に近い姿をしていると言われているからだそうです。
一方キューピットは美の神である“ウェヌス(ビーナス)”の子でキューピット自身も神であり、恋愛を成就させる愛の神としてその役割を担っています。
天使は伝令として働いているため、手にはラッパなどの楽器を持っていますが、キューピットは金の弓矢を持っており、その矢で人間を射止めることで恋心を芽生えさせます。
絵画などに描かれている場合はビーナスの周りを飛んでいるならキューピット、キリストやマリアなどの周りを飛んでいるなら天使であると見分けることが出来るようです。
日本では宗教というよりも漫画などの創作物として人気があります。
名前がある天使も多く、7大天使などそれぞれについて調べてみるのも面白いかもしれませんね。
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