冷凍食品の日
「冷凍食品の日」は10月は冷凍の「とう(10)」と、18日は国際的に-18℃以下に保てば冷凍食品の品質を1年間維持できるとされていることから、1986(昭和61)年に日本冷凍食品協会が制定しました。
「食慾の秋」でもあることから、冷凍食品の販売促進のためのPRが行われます。
最初の冷凍食品はいちごだった
“冷凍食品”とは、長期保存を目的に冷凍状態で製造・流通・販売されている食品のことを指します。
水分や油脂が凍結・凝固する程の低温にすることで微生物の活動を抑え、長期間にわたって保存できるのが特徴です。
調理済み、もしくは下ごしらえ済みであるため調理の省力化に役立つことから飲食店から一般家庭まで広く普及しており、また冷凍時に急速冷凍することで食品の鮮度を保つように配慮されていたりと、いつでも新鮮な状態を味わうことが可能になります。
冷凍食品は、1900年代頃にアメリカ合衆国において、あまり日持ちのしないジャム加工用のイチゴを輸送に適するために冷凍にしたのが始まりだと言われており、当時は家庭用冷凍冷蔵庫がなく一般家庭に広まるのは冷凍冷蔵庫が普及し始めた1920年代(日本では1930年代)以降です。
当初は果物などを保存しておくためのものでしたが、1950年代のアメリカでは冷凍食品が“未来の食品”としてもてはやされ、冷凍食品を専門に出すレストランまであったようです。
日本で初めて市販された冷凍食品は1930(昭和5)年に戸畑冷蔵が発売した冷凍のいちごで、ジャムへの加工を目的としたアメリカのものと違いイチゴそのものを味わう商品でした。
その後冷凍技術の発達や、電子レンジの普及などもあって冷凍食品の市場は急成長します。
ですが一時期中国産の冷凍餃子から有害物質が検出され、冷凍餃子などの売り上げが激減する事態も起こりました。
近年では冷凍食品の中には常温や冷蔵庫で解凍するものもあり、正しく解凍すれば、非冷凍の食材・料理と見分けが付かない場合もあるほど進化しています。
商品としては野菜・果物などのほか、フライ・うどん・ピラフ・ピザといった調理済みで後は盛り付けるだけの料理など、バリエーションに富み、電子レンジの普及に伴い盛り付け済みで専用容器付きの冷凍食品も多数存在しており、これらは多忙な現代にあって非常に有効でした。
一般的に同様の冷凍した食品であるアイスには賞味期限はありませんが、これらの冷凍所品には賞味期限があります。
というのも冷凍しても油脂の酸化等の品質の劣化の進行は完全に止まるわけではなく、あまり長く保存すると水分が昇華して乾燥してしまい(冷凍焼け)、解凍してもパサパサになる、もしくはパッケージ内で水分が再結晶化(霜)して、部分的にベシャベシャになってしまうのです。
また、結露した冷凍食品を油で揚げてしまうと水分が急速に気化(水蒸気爆発)し、熱された油が飛び散り火傷や火災の原因となるので注意が必要になります。
現代社会において非常に便利な冷凍食品ですが、取り扱いには注意して正しく解凍・調理しましょう。
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