テディベアズデー
「テディベアズデー」はこの日がテディベアの名前の由来となったアメリカ26代大統領セオドア・ルーズベルトの誕生日であることが由来です。
イギリスのテディベアコレクターの間で始められ、世界中で「心の支えを必要とする人たちにテディベアを贈る運動」が行われており、日本では日本テディベア協会が1997年から実施しています。
テディベアのテディとはルーズベルト大統領に由来する
“テディベア”とはご存知の通りクマのぬいぐるみのことです。
1902年の秋、ルーズベルト大統領は趣味である熊狩りに出かけましたが、獲物をしとめることができませんでした。
そこで同行していたハンターが年老いた雌熊(一説には傷を負った子熊)のアメリカグマを追いつめて最後の1発を大統領に撃たせようとしますが、ルーズベルトは“瀕死の熊を撃つのはスポーツマン精神に反する”として拒否します。
同行していた新聞記者によってこのことは記事にされ、ワシントン・ポスト紙に挿絵入りで掲載されました。
このルーズベルトの逸話に触発されて、ロシア移民であったモリス・ミットムがアイデアル社を興し、熊の縫いぐるみを製造、ルーズベルト大統領の愛称である“テディ”を付けて販売したのがアメリカ国内初のテディベア・メーカーといわれています。
一方、同じ頃にドイツのシュタイフ社によって、元々はルーズベルトの逸話と無関係に1902年に作られた熊の縫いぐるみが大量にアメリカに輸入されており、その発注が1903年3月のライプツィヒのトイ・フェアへの出典に端を発するなど公的記録が残されていることから、世界初のテディベアメーカーとしてはシュタイフ社とする説もあるようです。
1904年のセントルイス万国博覧会ではシュタイフ社のテディベアが出品され、グランプリを受賞しています。
寝ているもの、お座りしているものなどいろいろあり、決まったポーズというものはありませんが、左耳にタグがついているテディベアはシュタイフ社だけの特徴であり、全てのテディベアが必ず備えているものではありません。
首にリボンが巻きつけられているものは単にデザイン上の都合ではなく、テディベアの誕生日は名前をつけてリボンをつけた日とするという欧米の慣習に倣っている場合があります。
乳幼児の愛玩物として親しまれているだけでなく、精神安定をもたらす癒しの人形としても扱われています。
布団やベッドなどに寝かせつける時には、寂しくないように乳幼児の隣にテディベアを入れて毛布をかけて寝かせることに使用されるケースがあるほか、筑波大学附属病院では宮本信也教授により小児患者に対するテディベアの癒し効果の有効性を検討する“テディベアの癒し効果に関する研究”も実施されました。
近年では大人の愛玩物としても親しまれており、主に女性向けに販売されていますが、男性向けにも“ヒーローベア”などとして販売されています。
1926年に発表されたA・A・ミルンの児童小説“クマのプーさん”は息子が持っていたテディベアから着想を得て書かれたものであるように、元々欧米では男女の区別なく所有されてきた歴史があるためか、男性コレクターは珍しくないのです。
テディベアを持つのは抵抗があるかもしれませんが、テディベアが題材となっている書籍や映画は多数ありますので、テディベアに関するものでこの日を過ごしてはいかがでしょうか。
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